「熊本県の墓じまいに補助金は?」
「実家のお墓を近くに!」
「墓じまいってどうすれば?」
熊本県にお墓を持ってる方の、このようなお悩みにお答えします。
墓じまいというと、何をどうして良いのかわかりませんよね。
しかもお金がたくさんかかるし、供養はしたいけど・・・という方がとても多いです。
実は、補墓じまいに補助金が出てる自治体もあります
そこで、熊本県で一般的な墓じまいの方法と、補助金などを使った費用を抑えるコツを紹介していきます。
- 熊本県の墓じまいの補助金
- 補助金や還付金を調べる方法
- 墓じまいの費用を安くする3つのポイント
- 墓じまいの具体的な方法や仕組み
- お得な代行業者に依頼する方法
墓じまいの補助金は熊本県にあるの?
- 熊本県に墓じまいの補助金ってあるの?
- 補助金が出てる具体例【全国の自治体】
- 補助金や助成金の調べ方
- なぜ墓じまいに補助金が?
熊本県に墓じまいの補助金ってあるの?
令和6年8月現在、熊本県では益城町の復旧支援はありますが、墓じまいに関する補助金は出ていません。(熊本県益城町復旧支援)
墓じまいすれば使用料の一部を返還してくれる制度も、熊本県にはありません。
墓じまいの補助金は、お墓を撤去する費用の一部を自治体が補助してくれる制度です。
ですから、まずはお墓がある自治体のHPを確かめるのが大事ですね。
誰も教えてくれません。自分で見つけないと・・・
補助金が出てる全国の自治体の具体例
墓じまいの補助金が出ている全国の自治体を紹介します。
自治体 | 上限金額 |
---|---|
千葉県市川市霊園 | 44万円 |
千葉県浦安市墓地公園 | 15万円 |
群馬県太田市八王子山公園墓地 | 20万円 |
岐阜県関市地域墓地整備 | 100万円 |
期間や条件は決まっています。ずっと出てるわけじゃないです。
補助金・還付金を調べる方法
墓じまい(改葬)の補助金と還付金は、つぎの2つの方法で探せます。
- 補助金ポータルサイト「スマート補助金」で検索
- 自治体のHPを見て、直接問い合わせる
スマート補助金は全国の補助金をまとめたサイトで、漏れているときあります。
還付金はそれぞれの自治体HPでしかわかりません。
墓じまいには、かならず、お墓がある場所の役所担当部署に直接問合せをしましょう。
自治体が墓じまいに補助金を出す理由って何?
なぜ、墓じまいに補助金や還付金などが出るのでしょうか?
墓じまい補助金が出る理由は、多くの自治体で無縁墓に困ってるからです。
無縁墓だと永遠に誰も来ません・・・でも、お墓を作りたい人もいるわけです。
無縁墓の撤去は最低でも2年、20万円はかかります
こちらは、政府統計ポータルサイト「e-Stat」に発表された、2013年から2022年の墓じまい件数統計です。
棒グラフは全国で墓じまいした全件数。10年前の1.5倍、15万件に増えてます。
折れ線グラフは無縁墳墓の墓じまいの合計件数。毎年4,000件弱あります。
個人でも墓じまいしているし、自治体も積極的に無縁墓を撤去しています。
次に熊本県だけの改葬件数を見てみます。
熊本県の墓じまいは、2015年から1年間に1,500件前後で推移しています。
毎月110基以上のお墓が整理されていて、墓じまいする人がかなり増えています。
墓じまいは、これからさらに増えていくでしょう
熊本県の墓じまいの手順や、やり方を解説
まずは、実際に熊本県での墓じまいのやり方を紹介します。
熊本県の墓じまいの流れ
熊本県の一般的な墓じまいの流れは次のとおりです。
- 家族や親戚と話して了解を得る
- お寺や霊園に依頼じゃなく相談する
- 遺骨の引越し先を決める
- 石材店に見積もりを取る
- 書類手続きをする
- 閉眼供養してご遺骨を取り出す
- お墓を撤去する
- 新しい供養先で開眼供養・納骨
STEP1 家族や親戚と話して了解を得る
まずは、墓じまいしたい気持ちを家族や親戚に相談します。
親兄弟に反対されたらどうしよう?と思いがちですが、実は、相談しなくても大丈夫なんです。
祭祀承継者であるあなただけの判断で決められます。
えっ?親族や親戚一同で話し合って決めるんじゃないの?
お墓はみんなで分割して相続する財産ではなく、一人で受け継ぐ祭祀財産です。
先祖のお墓や仏壇、位牌、法事などの祭祀財産は、一人で守り、一人で祀っていきます。
祭祀承継者とは?
祭祀承継者は、先祖から受け継がれている祭祀財産(お墓、位牌、家系図、仏壇など)を、一人で守り供養していきます。
民法第897条では、祭祀承継者について次のように決められています。
民法 第897条
1 系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。
2 前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、同項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める。(引用:法令検索)
お墓は兄、仏壇は弟、位牌は妹・・・というのは違法で、先祖を祀るすべてを1人で引き継ぐわけです。
さらに、祭祀承継者は直系親族である必要はなく、結婚した次女や姪や甥など誰でも良く、決まらないときには裁判で決められます。
祭祀承継者の権限と義務
祭祀承継者は基本的にひとりで、祭祀財産を管理して守り続ける義務があります。
ですから、お墓を維持管理する費用や法事の費用、仏壇の修繕などの費用もすべてひとりで背負うんです。
墓じまいの費用も当然ですが、あなただけが負担します。
なので、お墓の建て替えも墓じまいも、すべて1人で決められるんです。
逆に言えば、祭祀承継者に文句を言う方がおかしいんです
とはいえ、後からいろいろ文句を言われても面倒くさいですよね。
なので、墓じまいを行う前に家族や親戚と相談し、了解を得るのが大切です。
あなたが祭祀承継者ではなくて、1人分の遺骨だけを動かしたいなら、こちらをご覧ください。
お墓の所有者がわからないときはこちら。
STEP2 お寺や霊園に依頼じゃなく相談する
墓じまいの了解を得られたら、まずお寺や霊園に相談します。
理由は3つです。
- 今まで守ってきてもらってきたから
- 檀家になってるので
- トラブルにならないため
お寺はただの管理者ですが、先祖代々守ってきたというプライドがありますし、お墓や檀家は収入源です。
なのに、いきなり知らない業者から「撤去します」と言われたらどうでしょう?
なので、今までの感謝を伝えながら、墓じまいしなくてはならない理由を丁寧に伝えましょう。
これからどうしたら良いのか、相談する形で聞くのが大切です。
離檀料を少なくできます
離檀料とは?
菩提寺や檀那寺の檀家を辞めるときに、お寺に渡すお布施です。
これまでお墓を守ってきてもらったり、お世話になったお礼です。
契約書にかかれていなければ、法律的には渡す必要はないので、あまりにも高額請求(10万円以上)されたらまずは断りましょう。
通常は3万円から10万円位です。
墓じまいさせないと言われても、市役所に説明すれば改葬許可証はもらえます。
もしも高額な離檀料を請求されたり、墓じまいを拒否されたら、総本山に相談するのも一つの手です。
もちろん、こちらから切り出す必要はありません。言われたら・・・で。
STEP3 遺骨の引っ越し先を決める
お寺の了解が取れたら、遺骨を取り出す前に引っ越し先を決めなくてはなりません。
受け入れ先からの証明がないと改葬許可がおりない、つまりお墓から遺骨を出せないからです。
ちなみに、手元供養や散骨の場合は、改葬申請書に「自宅」「散骨」と書けば、受入証明がなくても大丈夫です。
墓じまいしたあとの引越し先、つまり供養先は次の6つが一般的です。
- 一般埋蔵(新しいお墓)
- 永代供養墓(合葬)
- 納骨堂
- 散骨
- 樹木葬
- 自宅供養
一般埋蔵(新しいお墓へ)
たとえば、高森町や阿蘇市の山奥にある実家のお墓を、熊本市などの都会に立て替える場合です。
引越し先のお寺や霊園と契約して永代使用料や年間管理料を払って、墓石を買って供養します。
新たにお墓を作るのでいちばんお金がかかります
合葬墓(永代供養)
新しくお墓を作らず、他人と一緒のところに遺骨を入れて供養する永代供養墓(合葬)という形があります。
はじめに永代使用料を払えば、お寺や霊園が続く限り供養してくれます。
たとえば、熊本県宇土市にある二の丸墓園に、合葬墓があります。(50,000円/何体でも)
引用元:宇土市営二の丸墓園-合葬墓
合葬墓は民営霊園やお寺にもあり、合葬墓を利用するのがいちばん費用を抑えられます。
納骨堂
納骨堂はお寺や霊園などにある、遺骨を納めるための屋内施設です。
韓国ドラマによく見られる形で、ロッカー型になってる納骨堂が多いです。
たとえば熊本市には、熊本市営納骨堂(桃尾霊堂)があります。(20万円/6体まで/10年/更新可)
納骨スペース(ロッカー)は購入しますが、墓石よりも安いです。
散骨
散骨は、遺骨をパウダー状にして海や山、空、宇宙などにまく方法です。
ただし自分勝手にどこにまいてもいいというわけではなく、法律や自治体に条例があります。
あらかじめ調べておき、マナーを守るのが大切です。
樹木葬
樹木葬とは墓石の代わりに樹木をシンボルにします。袋に入れて樹木の周りに埋められます。
合葬式と個別式があります。どちらも墓石は必要なく、永代供養になります。
自宅供養(手元供養)
遺骨の一部や全部を、自宅の仏壇などで供養する方法です。
宗派によっては分骨して仏壇においておきますし、自宅供養はとても普通の供養方法です。
粉骨やちいさい仏壇とかミニチュア墓石が必要になります。
ただし、いずれどこかに納骨する時が来ます。書類をきちんと保管しておきます。
骨壺を10個も20個も保管しておくなんてムリですよね
STEP4 石材店に相見積もりを取る
墓じまいの了解が得られて新しい供養先を決めたら、複数の石材店に相見積もりをとります。探し方は後述します。
ただし、お寺や霊園には指定石材店が決まってる場合があります。
指定石材店があるかどうかをはじめに確認しましょう。
指定石材店がいるときには相見積もりできませんし、指定石材店に頼むしかありません。
指定石材店制度とは?
お寺や霊園が特定の石材店と専属契約してる場合があります。
墓地の敷地内に石材店の建物やビルが建ってれば、それが指定石材店です。
石材店の品質を保つためと墓地の景観を一定に保つためで、協力店とも呼ばれます。
指定石材店が決まってると、他の石材店や代行業者は何もできないので断られます。
指定石材店がないときでも、まずはお寺に相談するのがおすすめです。
STEP5 行政書類の手続きをする
お寺の了解を取れて石材店が決まったら、役所に改葬の申請をします。
墓じまいに必要な書類は、基本的に次のとおりです。
- 改葬許可申請書(自治体)
- 埋蔵証明書(墓地管理者)
- 受入証明書(引越し先)
- 承諾書(墓地の名義人)
- 申請者の身分証明書等
改葬許可申請書は自治体のHPからダウンロードでき、その他の書類はそれぞれの管理者からもらいます。
詳しい内容は石材店から教えてもらえますし、自治体のHPで確認できます。
すべて揃ったら、斎園管理課や市民課、保健所生活衛生課などに申請し、役所から改葬許可証をもらいます。
すべて揃わないと墓じまいはできません!・・大変
散骨や手元供養の受入証明書はどうするの?
受入証明書は引越し先の墓地・霊園でもらいますが、散骨や手元供養ではもらう相手がいないので困ってしまいますよね。
実は、散骨や手元供養の場合、「改葬の場所」の欄に、「自宅」「海洋散骨」などと記入すればOK。
ただし、役所によっては断られる時があるので、はじめに石材店や専門業者に相談するのが大事です。
ちなみに改葬許可証はしっかりと保管しておきましょう。
STEP6 閉眼供養してご遺骨を取り出す
改葬許可証をもらったら、石材店やお寺と打ち合わせをして日程を決めます。
当日は閉眼供養をしてもらってから、石材店さんに遺骨を取り出してもらいます。
閉眼供養は、お墓に宿ってると言われる故人の霊を抜き出す儀式(お経)です。
お布施が3~5万円くらいかかります。お車代や御膳料がある場合も
取り出したお骨は新しい供養先に持っていきます。郵送でもOKです。
お墓の中の遺骨はどうなってる?
お墓の中の遺骨はとてもきれい・・・と思ってる方が多いですが、逆です。
カロート(遺骨を納めるスペース)の中には、水や虫、カビなどが侵入しています。
異臭がしたり、中には割れている骨壺もあります。
骨壺や遺骨が汚い場合、洗ったり天日干ししてきれいにしてから、あたらしい骨壺に入れて納骨します。
とはいえ、遺骨を触らなければいけないので、業者にお願いするほうが良いです。
「墓じまい 洗骨」で検索するとたくさん出てきますので、値段や場所を調べてお願いしましょう。
パウダー加工するのもオススメです。⇒ご遺骨サポートこころ
STEP7 お墓を撤去して更地にする
ご遺骨を取り出した後は、石材店さんにお墓を撤去してもらいます。
撤去した墓石は石材店さんに処分してもらい、更地に。熊本県では、1㎡あたり10万円が目安です。
墓地はお寺や霊園に返しますが使用料は戻ってきません。
土地は借りてるだけなんです
STEP8 新しい供養先で開眼供養・納骨
遺骨を取り出したら、新しい供養先まで持って行って納骨します。
新しいお墓の場合は開眼供養、永代供養のときには納骨法要が必要です。
開眼供養のときにもお布施は必要。開眼供養だけなら3~5万円が相場です。
墓じまいをする理由
では、なぜ高いお金を払っても、墓じまいしたほうが良いのでしょうか?
理由は3つあります。
- 撤去費を請求されるリスク
- 先祖の遺骨がなくなる
- 精神的な安定
訴訟されるリスク
お寺にある墓地契約書には、墓石撤去の費用請求について書かれてる場合があります。
なかったとしても、あなたを探して請求してきます。
撤去費や管理費、慰謝料など含めて、多額の訴訟を起こされる可能性もあります。
ばっくれようかしら・・・
ずっと不安なまま暮らしていくのはつらいですよ
実は、お寺側も無縁墓を、勝手に撤去できないんです。
無縁墓だと思ってたのに、承継者が現れて原状復帰の訴訟を起こされたり、墓埋法違反や墳墓発掘罪に問われるリスクがあるからです。
なので、お寺側はいろいろな手を使って墓地の承継者や縁故者を探します。
先祖の遺骨がなくなる
お寺や霊園は、承継者や縁故者と連絡が取れなかったら、しかるべき手順を踏んで墓地を撤去します。
お墓の中に入っていた遺骨は合祀墓に入れられてしまいます。
精神的な安定
墓じまいをせずに放置していると、親戚や親兄弟から文句を言われます。
お墓をどうするの?
また、お寺や霊園からも定期的に連絡が来ます。
それらが続くと、経済的にも精神的にも負担になってしまうのではないでしょうか。
あなただけでなく、お子さんたちにも迷惑が・・
熊本県で墓じまいの費用を安くする方法(補助金以外で)
- 熊本県での墓じまいの平均費用はいくら?
- 費用を安くするためにできる3つのコツは?
- 【ポイント1】自分でできる手続きは自分で!
- 【ポイント2】次の供養先の費用を抑える<重要>
- 【ポイント3】なるべく親切で安い石材店を選ぶ
- 墓じまいは無料でできる?
墓じまいの平均費用はいくら?【熊本県】
まずは、墓じまいの平均費用を見てみましょう。
熊本県の墓じまいにかかるそれぞれの平均費用はこちらです。
- 家族や親族と相談して理解を得る
- お寺や霊園に相談する(離檀料:~10万円前後)
- 次の供養先を決める(2~250万円位)
- 石材店に見積もりを取る(無料)
- 書類手続きをする(数千円)
- 閉眼供養してご遺骨を取り出す(3~5万円位)
- お墓を撤去する(10~20万円位)
- 新しい供養先で開眼供養・納骨(3~5万円位)
トータルすると、熊本県で墓じまいする費用は「30~300万円」ほどかかります。
見てもらえればわかりますが、3番目の「次の供養先」の費用がいちばん高いです。
費用を抑えるなら、「次の供養先」を考えるのが大事です。
300万円なんてムリ!
ステップごとに考えていけば大丈夫!
費用を安くするためにできる3つのコツ
墓じまいの費用を抑えるためのポイントは3つです。
- 自分でできる手続きは自分で行う
- 次の供養先の費用を抑える(いちばん大切)
- なるべく安く親切な石材店を探す
【ポイント1】自分でできる手続きは自分で!
墓じまいの具体的な流れの中で、誰ができるのかをはっきりさせます。
- 家族や親族と相談:家族や親族に墓じまいの了解を得る
- お寺や霊園に相談:現在の墓地の管理者に相談する
- 新しい供養先の決定:お墓の引越し先を決める
- 石材店を決定:相見積を取ってなるべく安くて信頼のおける石材店と契約する
- 改葬許可証の申請:書類を揃えて役所に改葬許可証を申請する
- 閉眼供養の実施:閉眼供養をしてもらう
- 墓石の撤去・原状復帰:墓石の撤去と墓地の原状復帰をしてもらう
- 遺骨の移設:新しい供養先に納骨して、開眼供養を行う
1番と2番がご自身でする部分で、他人には頼めない部分です。
6~8番は素人にはできず、業者や代行サービスにやってもらう部分です。
3~5番が自分でもできるし、お金を払って業者や代行サービスに依頼できる部分です。
ただし、代行業者は書類手続きを無料でやってくれたり、相談にも乗ってくれます。
自分でやったからと言って、金額的にはそれほど変わらないので、代行業者に頼むのがオススメです。
次に一番重要な供養先選びについて見ていきます
【ポイント2】次の供養先の費用を抑える<重要>
お墓から遺骨を取り出したあとには、必ずどこかで供養しないといけません。
遺骨の供養先は上述したように6つあり、それぞれで金額が違います。
- 一般墓 (~300万円)
- 合葬墓 (10万円前後)
- 納骨堂 (~100万円)
- 樹木葬 (~80万円)
- 散骨 (~30万円)
- 手元供養(~20万円)
なるべく出費を抑えるには、費用が安い供養先を選ぶのが大切です。
それぞれ内容を見ていきましょう
一般墓にかかる費用【熊本県】
あたらしくお墓を立てて引っ越すときにかかる費用は次の3つです。
- 永代使用料(40万円など)
- 年間管理費(1万円/年など)
- 墓石代(100万円など)
永代使用料とは、墓地(土地)の使用料金です。これとは別に年間管理料がかかります。
墓石代は墓石の料金と工事代金です。
お寺や霊園、石材店によって様々ですが、3つ合わせて200万円くらいは最低かかります。
さらに古いお墓の撤去費などもかかりますので、安く抑えるには避けたほうが良い選択肢です。
安いと言われてる公営霊園、たとえば熊本市営の桃尾墓園の一般墓地の例を見てみます。
- 永代使用料 60万円(5㎡)
- 管理料 なし
- 墓石 100万円~
新しくお墓を立てるだけでも、かるく200万円は超える計算になります
ちなみに、永代供養料を払えば永代供養してくれるお寺や霊園があります。
永代供養とはお寺や霊園が続く限り、あなたの代わりに供養してくます。管理費はありません。
いずれにせよ新しくお墓を立てるので、やはり200万円~300万円はかかります。
結局お墓を立てると高いです
永代供養墓とは?
永代供養墓とは、承継者が亡くなっても霊園やお寺が続く限り、遺骨を管理・供養してくれるお墓です。
タイプは4つあります。
- 新しくお墓を立てる
- 納骨堂式
- 樹木葬
- 合葬墓
新しくお墓を建てる場合、そこに入れる人が1人や2人など決まっていて、小さいお墓が多いです。
永代供養でお墓を立てた場合も、ある程度年数が経って合葬されます。
結局合葬されるのでしたら、お墓を立てるお金がもったいないですよね。
納骨堂式永代供養は、納骨堂にいれます。期間が終了したら合葬されます。
樹木葬と合葬墓は、はじめから袋に遺骨を入れて合葬されます。
いずれにせよ、永代供養の場合は、最後は他の人と一緒になって、骨壺を取り出して見れません。
合葬墓にかかる費用【熊本県】
合葬墓(合葬式墓地)は永代供養墓の中のひとつです。
骨壺から遺骨を取り出して袋に入れ、他の人と同じ場所に埋葬されます。
合葬墓には3タイプあります。
- 直接合葬:はじめから合葬墓に(5万円~)
- 納骨堂式合葬:20年後、30年後に合葬(10万円~)
- 樹木葬型:個別式と合葬式の2種類(10万円~)
いずれにせよ骨壺や遺骨を取り出して見れませんが、お墓を立てず、管理費もないので一番費用がかかりません。
納骨堂にかかる費用【熊本県】
納骨堂とは室内に設けられた納骨スペースに、骨壺のままで収蔵します。お墓が一戸建てなら、納骨堂はマンションです。
運営はお寺、自治体、民営(宗教法人・財団法人・社団法人など)があります。
料金は10万円から100万円くらいまでいろいろで、それとは別に年間管理費がかかるところもあります。
年間管理費があるところは、滞納したら合葬されます
熊本県の納骨堂を探すには?
熊本県の公営霊園の納骨堂は熊本県に1ヶ所あります。
- 熊本市営納骨堂(桃尾霊堂)(20万円/6体まで/10年/更新可)
熊本県で納骨堂を運営しているお寺や民営霊園を探すには「(お住いの地域) + 納骨堂」で検索してみましょう。
また、次のサイトも便利です。
無宗派や無宗教でさがしましょう。
樹木葬の費用【熊本県】
樹木葬は、墓石ではなく樹木や植物をシンボルとして、樹木の周りに埋葬します。
タイプも合葬式や個別埋葬、年間管理費がありなし、いろいろあります。
熊本県の樹木葬の金額は、20万円から80万円くらいで、新たにお墓を立てるより安く済みます。
散骨の費用【熊本県】
散骨とは海や山にパウダー状にした遺骨をまく供養です。
ただし、勝手に遺棄したり埋葬したりする行為は法律で禁じられています。
参考:「墓地、埋葬等に関する法律」、「散骨に関する留意事項」
散骨をしたいと思ったら、海洋散骨専門の業者に依頼するのがおすすめです。
海洋散骨の費用はだいたい次のとおりです。
- 個別散骨 20~30万円
- 合同散骨 10~20万円
- 委託散骨 5~10万円
個別散骨とは船を1隻チャーターして家族だけで海に行き、合同は数家族で乗り合わせて、委託は業者が海にまく散骨になります。
自宅供養・手元供養の費用
自宅供養とは、遺骨の全部または一部を自宅に持ち帰って供養する方法です。
粉骨して体積を5分の1程度に減らしたり、分骨して仏壇に納めます。
もっと小さくしてアクセサリーにする人もいます。
ただし、遺骨を勝手に分骨したり捨てたり、アクセサリーに作り変えたりはできません。
手続きや書類が必要ですので、手元供養の業者にアドバイスを仰ぐのをおすすめします。
自宅供養・手元供養の費用は、だいたい5千円から30万円くらいです。
手元供養に役立つサイト
熊本県で手元供養をサポートしてくれる業者はこちらです。
手元供養に必要な仏具などをオンライン購入できるサイトはこちらです。
次に石材店選びについて解説します
【ポイント3】なるべく親切で安い石材店を選ぶ
3番目のポイントは、なるべく親切で安い石材店の選択です。
良い石材店を選ぶために、次の3つが大切です。
- まずはお寺や霊園に聞く
- 見抜くための7つのポイント
- 実際に探すテクニック
石材店を選ぶ前にお寺に聞く
まず覚えておいてもらいたいのは、お寺や霊園にある指定石材店制度です。
お寺や霊園によって、専属契約や協力している石材店があり、他の石材店は入れない場合があります。
ですから、石材店を選ぶ際には、お墓があるお寺や霊園への問合せが大切になってきます。
指定石材店がなく、どちらの石材店でも構わないという返事をもらえたら、あなた自身で石材店を探しましょう。
ただ、熊本県には300件以上の石材店があります
石材店を選ぶポイント
熊本県で石材店を選ぶときに見るべきポイントは7つです。
- 墓石に関する知識や実績が豊富
- 相談をしやすい
- 見積もり書や契約書がしっかりしている
- アフターサービスが充実してる
- 施工したお墓の見学ができる
- お寺や霊園の近く
- 大幅な値引きをしない
上記の7つのポイントを基準にして、石材店を探して相見積もりを取っていきましょう。
コツはHPに「墓じまい」の文字があるかどうかです。
石材店を探す方法は3つ
実際に石材店を探す方法は3つです。
- お寺や霊園におすすめを聞く
- お寺や霊園の近くを探して話を聞く
- ネットで探す
まずはお墓のあるお寺の住職や霊園におすすめを聞いたり、お墓の近くを歩いてあなたの目で探しましょう。
もし気に入った石材店がなければ、ネットなどで探します。
必ず複数の石材店から、相見積を取る事を忘れずに!
自分でやる、永代供養の合葬墓、安くて親切な石材店、この3つが安くするコツです
無料で墓じまいはできるの?
ちなみに、「墓じまいを、できれば無料でやりたい」という方がよくいらっしゃいますが、まず不可能です。
お墓から遺骨を取り出すだけでも、自治体やお寺から書類(有料)をもらわないといけません。
さらに、墓石をそのままにはしておけないので、撤去費用は必ずかかってしまいます。
とはいえ、平日に時間が取れない・・・そんなときに便利なのが代行業者です
墓じまいの代行業者の選び方と注意点【熊本県】
墓じまいのときに問題になるのは次の3つです。
- 平日に時間が取れない
- 交渉するのが面倒くさい
- 手早く済ませたい
こういった悩みを解決してくれるのが、墓じまいの代行業者です。
- 代行業者とは?
- 代行業者に頼むメリット
- 代行業者を選ぶときのポイント
- おすすめの代行業者3選
- 代行業者に頼むときの注意点
代行業者とは?
墓じまいの代行業者には、面倒な書類手続きや石材店の手配、供養先の選択などの作業をお任せできます。
- 墓じまいの相談
- 書類提出の手続き
- 石材店や新しい供養先の紹介
- お墓の撤去
- 揉めたときの離檀交渉
運営母体は石材店や霊園、行政書士、メディアなどさまざまです。
代行業者によって、できる業務とできない業務が違うので相見積を取ったり詳しく調べるのが大切です。
代行業者に頼むメリット
墓じまいを代行業者に依頼するメリットはお金と時間の交換です。
面倒な手間やあなたの大切な時間を大幅に省いてくれます。
代行業者に依頼すれば、たとえ何もわからなくても、安心して墓じまいを進められます。
代行業者を選ぶときのポイント
代行業者を選ぶポイントは3つです。
- 代行内容をチェック
- 料金を比べる
- 口コミを調べる
上述したように、代行業者によってやってくれる内容が違いますので、何をしてくれるのか、何をしてもらいたいのかをはっきりさせるのが大切です。
何をしてもらうのか決めたら、相見積もりをとって比較します。
もちろん、口コミも参考にしましょう。
おすすめの代行業者3選
熊本県で墓じまいするときに、おすすめの代行業者を3社紹介します。
実際に、これらの業者に依頼した利用者の口コミでは、丁寧な対応と迅速な手続きに満足したとの声が多く寄せられています。
「わたしたちの墓じまい」たったの5.6万円/1㎡から
引用元:わたしたちの墓じまい
「わたしたちの墓じまい」は創業18年の実績をもつ墓じまいの代行業者です。
サービス内容はこちら。
- お墓の撤去
- 離檀代行・サポート
- 行政手続きサポート
- 撤去業者持ち込み交渉
- 墓じまい全体のサポート
代行業者には珍しく、離檀代行・サポートもしてもらえます。お寺さんと揉めてるときに便利です。
サービスはそれぞれ別々に申し込めますし、トータルでのお願いもできます。
公式サイトで詳しいサービス内容や金額をご確認ください。
豊富な施工実績から多くの方に選ばれています。
永代供養、離檀代行・行政手続き、魂抜き・閉眼供養、散骨など
安心・安全の「イオンの墓じまい」
引用元:イオンのお葬式
日本全国で有名な大手企業「イオン」が提供するサービスです。
基本的なサービスがワンセットになっています。
- 行政手続き
- お骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓地を更地に戻す
- お骨の受け渡し
公式サイトから詳細の金額をご確認ください。
\ 詳しい金額はこちら /
すべてをワンセット「ミキワの墓じまい」
引用元:信頼のお墓のミキワ
面倒な手続きは一切不要で、お墓の解体・処分から行政手続きまでワンストップで代行してもらえます。
サービス内容はこちら。
- 行政手続き代行
- ご遺骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓所の変換
行政手続きだけでもお願いできます。38,500円~(税込み)です。
公式サイトから詳細をご確認ください。
代行業者に頼むときの注意点
代行業者に頼むときには、大きく分けて3つの注意点があります。
- 親族やお寺の住職との相談は自分がする
- お寺や霊園の指定石材店制度の確認
- 相見積もりを取り契約書をしっかり交わす
親族や住職との相談は、まず自分で
代行業者に親族の説得や住職への感謝をあなたの代わりに話してもらうのはできません。
音信不通なら仕方ないですが、反対している親戚や兄弟と話をするのはあなたの役目です。
住職への感謝や墓じまいの件も、あなたが直接お話したほうが快く受けてもらえるはずです。
人と人のつながりは大切です
指定石材店制度があるとダメ
そもそもですが、お墓のある菩提寺や霊園に指定石材店や協力店がいれば代行業者は使えません。
指定石材店がある場合は、指定石材店にお話して、行政手続きや墓石の撤去をしてもらいます。
新しい供養先でも同じで、相見積もりを取ろうと思っても石材店から断られます。
ただ、明らかに高額だったり対応が悪ければ、住職や住職が所属する総本山に相談しましょう。
泣き寝入りはダメですよ
相見積もりと契約書をしっかりとる
ネットでみたり話を聞いてすぐに決めないないでください。とりあえず見積もりを取りましょう。
というのも、実は墓石の撤去やお骨の取り出しは、墓石の大きさや墓地の広さ、遺骨の数によって料金が変わってきます。
石材店によっても変わってきますので、複数の代行業者から相見積もりをとって比較検討するのが大事です。
内容をしっかりと確認したら、契約書をしっかりと交わして、後からお金が発生しないように約束しましょう。
相見積もりと契約書は本当に大切です
熊本県の公営霊園・公営墓地
最後に熊本県の公営霊園や公営墓地を紹介します。
公営のほうが平均的に安いです。
熊本県には公営霊園が20ヶ所ほどあります。まずは自治体の担当部署への相談をおすすめします。
熊本市の市営墓地
八代市の市営墓園
- 上片墓園
- 鏡墓地公苑
- 東陽墓地公苑
玉名市の市営墓園
山鹿市の市営墓地
宇土市の市営霊園
氷川町の町営霊園
芦北町の町営墓地
まとめ:墓じまいの補助金【熊本県】格安にお墓の引っ越しをする3つのコツ
この記事のまとめです。
- 熊本県には墓じまいの補助金は出ていない
- 墓じまいしたときの使用料一部返還もない
- 補助金や還付金は時期によって変わるのでチェックが必要
- 墓じまいするときには必ず、自治体の担当部署に聞く
- 公営の墓地は安いが競争がかなり激しい
- 募集もタイミングがあるので、チェックが必要
- 一番費用を抑えられるのは、合葬式墓地
- 熊本県には公営墓地が20ヶ所ほどある
- 熊本県公営の合葬墓は1ヶ所
- お寺や民間霊園の合葬墓でも費用を抑えられる
- 散骨、自宅供養でも費用を抑えられる
- 改葬の手続きには書類が必要
- 改葬許可申請書、埋葬証明、受け入れ先の使用許可書などが必要
- まずは家族や親族と相談して了解を得る
- お寺や霊園に、感謝を伝えながら墓じまいを相談する
- 次の供養先を決めないと墓じまいできない
- お寺や霊園に指定石材店制度があるときも
- 複数の石材店から相見積もりを取る
- 行政書類から墓石撤去・納骨までワンストップの代行業者が便利
- 代行業者に頼めば時間と労力の節約ができる
- 代行業者にも相見積もりを取る
- 代行業者は墓じまいのプロだから安心して任せられる
最後まで読んでいただきありがとうございました!
厚労省:墓地、埋葬等に関する法律の概要
熊本県の墓じまいの補助金制度に関するよくある質問
- 熊本県の墓じまいに関する補助金を探すには?
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お墓のある自治体ホームページで確認できます。もしくは役所に行って、環境衛生課、福祉課、住民課、戸籍課などで確認してみましょう。
- 兄弟や親戚にOKを取らないとダメなの?
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祭祀承継者には自分の判断で墓じまいできる決定権があります。ただ、後々トラブルになるので親戚や親兄弟に相談して了解を得る話し合いが大切です。
ただし、疎遠になっていたり仲が悪くて全然会ってないときなどは、ケース・バイ・ケースです。
- 墓じまいしたあとのおすすめの供養先は?
-
熊本県にかぎらず、公営墓地の合葬墓が一番安くて、無宗教無宗派なので納骨しやすいです。ただし、倍率が高いのと募集期間が決まってるので注意が必要です。各公営墓地のホームページで確認してください。
>>公営墓地とは?
- おすすめの墓じまい代行業者は?
-
「わたしたちの墓じまい」「イオン」「ミキワ」です。全国規模ですし料金も良心的です。ただし、お墓を実際に見てもらって、さらに相見積もりを取りましょう。