「墓じまいしたいけど、どうすれば?」
「墓じまいのやり方って?」
「どこに聞けばいいの?」
お墓を継ぐひとがいなかったり、遠くて中々行けないので、墓じまいしたいという方が急激に増えてきています。
とはいえ、昔からあるお墓で、そのまま受け継いで掃除くらいしかやってきてないので、どうしたら良いのか皆目見当がつかない方がとても多いです。
そこで、墓じまいのやり方とかかる費用を徹底的に、誰でもわかるように優しく説明します。
- 墓じまいを進める具体的な手順と必要な準備が理解できる
- 墓じまいにかかる費用の内訳や相場がわかる
- 供養方法の選択肢と、それに伴う費用について理解できる
- 親族やお寺との話し合い、トラブル解決の方法が学べる
墓じまいのやり方【準備編】
墓じまいの準備として、次の3つを順番にやっていくのが大切です。
- 墓じまいの意思決定
- 親族の同意を得る
- お寺・墓地管理者の説得
墓じまいの意思決定
まず初めにするべきなのは、どんな墓じまいをするのか、その内容です。
考えなければいけないのは、つぎの3つ。
- これからの供養方法
- 墓じまいの費用
- 親戚や家族の了承が得られるか?
これからの供養方法
墓じまいをするのはいいのですが、次の供養先を必ず考えなければいけません。
遺骨を捨てたりどこかに置いといくのは違法です。
次の供養先として考えられるのは6つです。
- 一般墓
- 納骨堂
- 合葬墓
- 樹木葬
- 散骨
- 手元供養
家族や親戚に聞く前に、これからどんな供養方法をしていきたいのかを、しっかりと考えておきましょう。
墓じまいの費用
墓じまいにかかる費用についても考えておくのが必要です。
一般的な費用の内訳は次の通りです。
- 行政書類代 ~1万円
- 閉眼供養のお布施 ~3万円
- 撤去費用 10万円/1㎡~
- 新しい供養先 3万円~
- 新しい墓石 100万円くらい
- 開眼供養のお布施 ~3万円
次に行ってく供養方法によって金額は変わってきますが、墓じまいの費用はトータルで3~300万円くらいかかります。
墓じまいに補助金が出ている自治体もあります。
親戚や家族の了承が得られるか?
次に、親戚や家族全員の了承を得ることがどうやったらできるかを、考えます。
関係してくるのは、お墓に入ってる人の直系の子孫です。
どのような理由で、どのように話をすれば納得してもらえるのかを、あらかじめ考えておきましょう。
以上の3つのポイントを考えて、本当に墓じまいしたほうが良いのか?を一番初めに考えましょう。
親族の同意を得る
あなたの気持ちの中で、墓じまいの決断ができたら、親族や家族と話し合っていきましょう。
墓じまいを進める際、親族や家族全員の同意を得ることは不可欠です。
同意を得る内容は次の3つ。
- 供養場所
- 供養方法
- 費用の負担
供養場所をどこにするのか?
遺骨をどこに持ってくるのかでトラブルになる可能性は高いです。
あなたの家からは近いけど、親戚からは遠くなるとか、今のお墓じゃなきゃ嫌だとか、要望は色々出てくるはずです。
ひとりひとりからいろいろな意見を聞いてまとめましょう。
新しい納骨先の選定
新しい納骨先、供養方法もどうするか、悩むところです。
上述した6つの供養方法を簡単に紹介します。カッコ内の費用は供養先に払う分だけです。
一般墓(約200~300万円)
一般墓は従来型の墓地で、家族全員を一つの墓に納められます。費用が一番高く、維持管理が必要ですが、伝統を重んじる方に適しています。
永代供養墓(合葬墓、3万円~)
永代供養墓(合葬墓)は、他の人と同じ場所に埋葬される方法です。墓地の管理が不要な供養方法で、特に承継者がいないときに選ばれます。都市部で人気が高まっています。
樹木葬(10万円~)
樹木の周りの土に埋葬される方法が樹木葬です。自然の中での埋葬を希望する方に選ばれることが多く、墓地管理も不要で、合葬式と個人式があります。
納骨堂(10万円~)
納骨堂は、屋内で遺骨を骨壺のまま保管する施設です。10年とか20年後に合葬墓に移されるものが多いです。
散骨(5万円~)
散骨は、遺骨をパウダー状にして自然にまく方法で、ほとんど海洋散骨です。
分骨(1万円~)
分骨は、遺骨を複数の場所に分けて納める方法です。パウダー状にしてアクセサリーにしたり、散骨や樹木葬、合葬墓と組み合わせて自宅で供養されてる方が多いです。
あなたの意向だけでなく、親戚や家族の意向を聞いて、すべての人が納得して心から供養していける新しい納骨先を選びましょう。
負担費用のお願い
親戚と話す内容はもう一つ、費用の負担です。
墓じまいの費用は、基本的に祭祀承継者のあなたが負担するべきものですが、親戚に理由を話して費用の負担をお願いするのもアリです。
費用負担をお願いするかどうかは、時と場合によりますので、よく考えましょう。
たとえば、分骨してそれぞれの親戚で供養していくなら、費用の負担をお願いできますよね。
お寺・墓地管理者の説得
墓じまいを決断して、親戚や家族全員の了解を得られたら、お寺などの墓地管理者に了解を得ます。
墓地管理者とは、墓地の清掃や管理、事務処理などをしてる人で、お寺なら住職、霊園なら職員です。
墓じまいや改葬(移転)する際には、墓地管理者のサインと押印(埋蔵証明書)が必ず必要です。
よく問題になるのは、お寺の住職です。
トラブルとサインを貰えなかったり、高額な離檀料を請求されるケースもでてきます
墓地管理者とトラブル理由は?
お寺の住職(墓地管理者)と揉めるには理由があります。
住職には、あなたの墓地をずっと長い間守って祀ってきたという自負があります。
また、先代、先々代のころは仲良くいろいろ交流があったはずです。
それなのに、あなたの代になってそれが途切れてしまい、いきなり「墓じまいしたいんですけど」と言われたら、頭にくるはずです。
初対面のような人から、事務的にいわれたら・・想像できますよね
墓じまいの了承を得るためのポイント
お寺の住職から墓じまいの了承を得るためには、コミュニケーションが大切です。
まずは常日頃からお墓がお世話になってるお礼や感謝を伝えます。
そのうえで、「これこれこういうことで悩んでいるのですが、どうすればいいでしょうか?」と相談のような形で問いかけましょう。
最終的に墓じまいするという結論に持っていけば良いんです。
閉眼供養や離檀料の費用
墓じまいする方向で話が進んだら、閉眼供養もお願いします。
閉眼供養とは、墓石や墓地の役割を終わらせるための儀式で、墓石をただの石に戻すために行われます。
一般的には3万円程度が相場とされています。
離檀料は住職から言い出さない限り、こちらから言うべきものではないです。
離檀料とはこれまでお世話になったお礼のお布施なので、閉眼供養が終わって撤去工事も終わったら、10万円位お布施として包んでお礼にお伺いすれば大丈夫です。
墓じまいのやり方【具体的な手順】
親戚や家族、お寺(墓地管理者)の了承を得られたら、墓じまいを実際にすすめていきます。
墓じまいの具体的なやり方は次の手順です。
- 石材店の選定
- 必要な書類の準備
- 墓石撤去と工事
- 改葬先での納骨と法要
- 墓じまい後の対応
石材店の選定
石材店を選ぶには、選定ポイントがあります。
さらに、複数の石材店から相見積もりをとって比較するのが大切です。
墓石撤去業者の選定ポイント
石材店を選ぶには、まずお寺の住職に指定石材店があるか聞いてみます。
なくてもいつも出入りしている石材店があるので、聞いてみましょう。
また、お寺の近くの石材店を歩いて探したり、ネットで「墓じまい 地域名」で検索してさがしてみるのがおすすめです。
見るべきポイントは3つです。
- 石材店の店内や人柄
- ホームページ
- 施工実績
業者からの見積もり取得と比較
複数の石材店を選べたら、必ず相見積もりを取得し、比較検討しましょう。
見積もりには、工事費用、追加費用、撤去後の処理費用などが含まれているかの確認が重要です。
特に追加費用が発生しないように、お墓をしっかり見てもらってから、追加費用が発生しないように確約させます。
一般的な金額は、10万円/㎡です。
お墓の現状確認
石材店と契約したら、お墓の中身を確認してもらいます。
お墓の中に何人の遺骨が入っているのかを、事前に石材店に頼んで調べてもらいましょう。
遺骨の人数で新しい供養先で金額が変わってきますし、土葬された遺骨は火葬しないと納骨できません。
宗派や地域によっては、骨壺から出して遺骨を直接土にまいてるケースもあります。
その場合は、住職や石材店と相談しないと墓じまい・改葬できません。
墓じまい代行サービスの利用
お寺の近所の石材店ではなく、全国規模の墓じまい代行業者を選択するのも賢い選択です。
墓仕舞いの代行業者は、次に説明する行政書類の申請から石材店の手配、新しい供養先の紹介など、トータルで代行してくれます。
代行業者と言っても内容は様々で、お寺と揉めてる離檀交渉も代行してくれるところもあります。
墓じまい代行サービスを利用することで、時間や手間を大幅に削減することができます。
おすすめの代行業者はこちら⇒ おすすめの代行業者
必要な書類の準備
石材店と契約して、お墓のなかに何柱の遺骨があるか確認できたら、次の流れで書類を申請します。
- 改葬許可申請書を取得
- 墓地管理者にサイン・押印を頼む
- 新しい供養先の受入証明書をもらう
- 役所に提出
- 改葬許可証をもらう
改葬許可証を得る流れ
まず改葬許可申請書を、現在のお墓がある自治体の窓口で取得するか、ウェブサイトからダウンロードします。
申請書に、改葬を希望する理由や現在の埋葬状況、新しい納骨先の情報などを記入し、墓地管理者にサイン・押印をもらいます。それが埋葬証明書になります。
さらに、新しい供養先から受入証明書をもらい、合わせて自治体に提出します。
申請書が受理されると、1〜2週間後に改葬許可証が発行されますす。
自治体によって多少の違いはあります
墓石撤去と工事の流れ
改葬許可証が発行されたら、石材店、お寺、親戚と日時を打ち合わせして、墓じまいする日を決定します。
具体的に行われる作業は、2つです。
- 閉眼供養
- 墓石撤去・更地
閉眼供養
閉眼供養は、墓石を撤去する前に行われる重要な儀式で、墓石に宿る魂を解放しただの石にもどすものです。
お寺の住職に依頼して、墓前で読経を行ってもらいます。
この供養を行わないと、石材店も撤去してくれない場合もあります。
墓石撤去と更地工事
閉眼供養が終わったら、石材店に頼んで墓石を撤去して更地に戻してもらいます。
墓地は永代使用料を払ってお寺から借りてるものなので、墓地はお寺に返します。
墓石は石材店から買ったものですので、処分してもらったり下取りしてもらいます。
当日は閉眼供養があるので、略式礼装で参列しましょう。
石材店へのお礼?
よく質問される内容に、「石屋さんへのお礼は?」というものがあります。
昔は石材店へのお礼をすることが一般的でしたが、現在では請求金額の中に含められてるとして、お礼をする風習はなくなりました。
とはいえ、真夏の暑い日だとか、大撤去するのが大変そうな大きなお墓の場合には、飲み物とかお菓子などの差し入れも良いかもしれません。
改葬先での納骨と法要
閉眼供養して遺骨を取り出したら、新しい供養先まで運んでいきます。
一旦家経由で運んでもいいですし、車でそのまま運んでも大丈夫です。
手元供養や散骨、樹木葬の場合は粉骨したり、あまりにも汚れていたら洗骨したり刷るときもあります。
新しい供養先まで運んだら、開眼供養したり納骨します。
開眼供養
新しい墓地に遺骨を納める際には、お墓の開眼供養を行います。
新しいお墓に魂を宿すための儀式で、僧侶による読経が行われます。
開眼供養の後に、納骨法要されます。
合葬墓や散骨、樹木葬などは、そのまま納骨するケースが多いです。
納骨法要
納骨法要は、お墓や納骨堂に遺骨を納める際に行われる儀式です。
親族や関係者が集まり、僧侶による読経や追善供養が行われます。
合葬墓や散骨、樹木葬などには行われません。
会食
49日後の納骨法要をした後には、親族や関係者で会食を行うのが一般的ですが、墓じまいには行われないほうが多いです。
家族だけ集まる場合が多いですが、久しぶりに集まったのでしたら、かしこまらずにちょっとした会食をするのも良いかもしれません。
墓じまい後の対応
墓じまいが完了した後は、親戚や関係者に挨拶状を送ることが一般的です。
挨拶状には、墓じまいが無事に完了した旨や、新しい供養先の詳細、今後の供養の予定などを記載します。
特に、遠方に住んでいる親族や日常的に連絡を取っていない関係者には、丁寧に挨拶状を送るのが望ましいです。
墓じまいのやり方の注意点【よくある質問】
墓じまいについて、よくある質問を紹介します。
- 墓じまいって何?
- 墓じまいしないとどうなる?
- メリット・デメリットを教えて
- 高額な離檀料が請求されたんだけど?
- 土葬みたいだけど、どうすれば?
- 誰が入ってるかわからない
- 複数の遺骨があるっぽい
- 墓地管理者がわからない?
- 墓地所有者がわからない?
- 墓地まで行けないけど?
- 費用を抑える方法を教えて
- 親族間で対立してるんだけど、どうすれば?
- お寺とのトラブルが・・
- 役所の手続きや書類がよくわからない
- 散骨や手元供養のときの書類は?
- 後悔しないために専門家のアドバイスを受けたい
- 親戚にも費用を負担してもらいたい
- 費用が払えないときは?
- お布施はいつ渡せば良いの?
- 自宅で供養したいときは?
- 永代供養って何?
- 仏壇はどうすれば良い?
- トラブルになったら?
- おすすめの代行業者は?
墓じまいって何?
墓じまいとは改葬のことで、現在の墓石を撤去し、遺骨を別の場所に移すのを指します。
これは、墓地の維持管理が難しくなったり、承継者がいなくなったりしたときに行われます。
墓じまいは、現代のライフスタイルの変化に伴って、年々増加傾向にあります。
ちなみに、散骨や手元供養は改葬とは言いません。
墓じまいしないとどうなる?
墓じまいが必要な理由は、墓地の維持管理が難しくなってしまったり、お墓を継ぐ人がいなくなってしまったためです。
家族が遠方に住んでいて、お墓参りが困難なってるのも大きな要因です。
誰もいかないお墓をそのままにしておくと、無縁墓になったり荒れ放題のお墓になってしまいます。
そうなると、子孫だけではなく、隣近所の人にも迷惑がかかってしまうので、墓じまいは必要なんです。
メリット・デメリットを教えて
墓じまいのメリットは、墓地の維持費や管理の手間を省ける点と、精神的な安定にあります。
一方、デメリットとしては、一時的な時間やお金の消費と、親族間で意見が分かれる可能性がある点が挙げられます。
高額な離檀料が請求されたんだけど?
高額な離檀料(10万円以上)が請求されるケースは少なくありません。
離檀料は法的に決められてるものではなく、お墓の契約書にも載ってないケースがほとんどです。
ただ、お寺の運営や維持に必要な費用だという理由で、法外な額を請求されることがつづいてます。
高額な離檀料(10万円以上)が請求されたら、住職に断ってから、弁護士やそのお寺の系列本山に連絡してみましょう。解決する可能性が高いです。
土葬みたいだけど、どうすれば?
土葬の場合は、火葬が必要です。
ただし、長年の月日で土に還ったために、遺骨が出てこないときもあります。
出てきたとしても、汚れてるので洗骨して火葬したり、粉骨する必要があるので、時間もお金もかなり大掛かりになってしまいます。
あらかじめ、土葬があるっぽいと石材店に伝えておきましょう。
誰が入ってるかわからない
古いお墓ほど、誰が入ってるのかわかりません。
当然ですが、遺骨の状態も開けてみないとわかりませんので、石材店と契約したら、まずはお墓の中身をチェックしてみましょう。
新しい供養の金額はもちろんですが、改葬証明書は人数分の枚数が必要なので、とても大切な作業です。
複数の遺骨があるっぽい
複数の遺骨が埋葬されているとわかってる場合でも、中身を確かめるのが必要です。
繰り返しになりますが、遺骨の数に応じて、改葬許可証が必要になります。
墓地管理者がわからない?
改葬許可証をとるためには、墓地管理者のサインや押印、埋葬証明書が必要になります。
なので、墓地管理者がわからないと致命的ですが、もしもわからないときには役所に相談すれば、墓地管理者が不明でも、墓じまいを許可してくれる場合があります。
墓地の管理者を探すためには、自治体の墓地台帳や固定資産台帳を確認することが有効です。
また、地域の寺院や町会長に問い合わせたり、土地の登記簿謄本から管理者を特定できる場合もあります。
墓地所有者がわからない?
墓地所有者が不明なときには、管理者もわからないことが多いです。
上で説明したように、自治体の墓地台帳や固定資産台帳、地域の寺院や町会長、土地の登記簿謄本を確認することが有効です。
墓地まで行けないけど?
墓地が遠方にあり、直接行けない場合でも、墓じまいを進める方法はあります。
墓じまい代行サービスを利用して、なるべく行く回数を少なくして墓じまいを進めてもらいましょう。
墓じまい代行サービスが全国で提供されており、現地での調査や手続き、工事までを一括して代行してくれる業者も増えています。
費用を抑える方法を教えて
墓じまいの費用を抑える方法は3つです。
- 相見積もりを取る
- 合葬墓にする
- 無理に進めない
複数の業者から相見積もりを取り、価格を比較するのが大切です。
また、自治体が提供する補助金制度があれば利用しましょう。
そのうえで、供養先を合葬墓にすれば、かなりお安くできます。
そして、高い金額を言われても、無理に進めずにいつでも中止する気持ちで向き合いましょう。
親族間で意見が対立してるんだけど、どうすれば?
親族間で意見が対立している場合、まずは全員の意見を聞くのが大切です。
特に、墓じまいは感情的な問題が絡みやすいため、冷静な話し合いをしましょう。
意見が対立する理由としては、伝統や宗教的な価値観の違い、費用負担の不均衡などが挙げられます。
解決策としては、祭祀承継者の委譲や分骨して各家庭で供養してもらう等があげられます
お寺とのトラブルが・・
お寺とのトラブルが発生した場合、まずはお互いに冷静に対話を重ね、解決策を模索するのが重要です。
お寺とのトラブルは、離檀料に関するものが多く見られます。
話し合いが平行線の場合、弁護士に入ってもらったり、お寺の総本山に仲介に入ってもらう方法が考えられます。
トラブルになる前に、対応していくのをおすすめします。
役所の手続きや書類がよくわからない
墓じまいに伴う役所の手続きや書類が複雑でわからない場合、まずは自治体の窓口に行って、直接詳細を確認しましょう。
石材店やお寺に聞いてもわかりません。
役所のHPに書いてありますが、役所に行って詳しく聞くのが一番です。
散骨や手元供養のときの書類は?
散骨や手元供養を行う際には、改葬許可申請書に「散骨」「手元供養」と書きます。
役所によっては違う書類が必要な場合もありますが、基本的に件数が増えてきているので大丈夫です。
ただし、手元供養や分骨したときには、再び埋葬する可能性もありますので、改葬証明書や分骨証明書はシッカリと保存しておきましょう、
後悔しないために専門家のアドバイスを受けたい
墓じまいや供養の手続きを進める際に不安がある場合は、専門家のアドバイスを受けることが非常に有効です。
専門家としては、弁護士や代行業者があります。
ほとんどの代行業者では、気軽に相談に乗ってくれますので、とても便利です。
親戚にも費用を負担してもらいたい
基本的に、墓じまいの費用は祭祀承継者が負担します。
お墓を作るのも、動かすのも、閉じるのも祭祀承継者の責任で行われます。
とはいえ、高額だったり、直系の両親が祀られているので、墓じまいの費用をお願いするのはアリです。
費用が払えないときは?
どうやっても墓じまいの費用が払えない場合は、当たり前ですが、墓じまいをしないのが正解です。
無理に大きなお墓を建てると、周りの人がみんな迷惑するように、無理に墓じまいしないようにしましょう。
お布施はいつ渡せば良いの?
お布施を渡すタイミングは、閉眼供養や納骨法要の際の始まりか終わりです。
当日の朝、会ったときに「本日はよろしくお願いします」と言って渡せばいいです。
忙しくて渡せなかったときには、「本日はおつとめいただき、ありがとうございました」と言って渡しましょう。
お布施は、不祝儀袋に入れて袱紗に包んで持ち歩き、渡すときに袱紗から出します。
自宅で供養したいときは?
全骨を自宅で供養を行う場合は、改葬許可申請書の改葬の場所に、「自宅供養」と書きます。
分骨して散骨もしくは合葬墓と自宅供養を同時にするときには、改葬の場所は「散骨」「合葬墓の名称」にします。
分骨するタイミングは遺骨を取り出したときです。その際、墓地管理者から分骨証明証をもらいます。
全骨、もしくは分骨した遺骨をパウダー状にしてアクセサリーやミニ骨壺に入れて、手元供養します。
ただ、いずれ埋葬する可能性が高いので、分骨証明書と改葬証明書はシッカリと保存しておきます。
永代供養って何?
永代供養とは、お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養する形を指します。
永代供養墓には、個人式と合葬式、樹木葬の3タイプがあります。
はじめに永代供養料を払えば、年間管理料もなくずっと供養していってもらえるので、とてもありがたいものです。
ただ、個人式の永代供養の実際のところは、ほとんどのお寺や霊園で、10年後から30年後の間に合葬されます。
仏壇はどうすれば良い?
仏壇とお墓は違うものです。
墓じまいしたからといって仏壇が不要になるわけではなくて、位牌や遺影をずっと供養していけばいいです。
仏壇をお墓代わりだとおもって、毎日手を合わせていけば良いのではないでしょうか。
トラブルになったら?
墓じまいや供養の過程でトラブルが発生した場合、まずは石材店やお寺に相談しましょう。
石材店やお寺とトラブルになったときに、相談する場所はこちらです。
最後におすすめの代行業者を紹介します
おすすめの代行業者3選
墓じまいするときのおすすめの代行業者を3社紹介します。
所有者や管理者がわからないときにも、一度相談されるのをおすすめします。
「わたしたちの墓じまい」たったの5.6万円/1㎡から
引用元:わたしたちの墓じまい
「わたしたちの墓じまい」は創業18年の実績をもつ墓じまいの代行業者です。
サービス内容はこちら。
- お墓の撤去
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代行業者には珍しく、離檀代行・サポートもしてもらえます。お寺さんと揉めてるときに便利です。
サービスはそれぞれ別々に申し込めますし、トータルでのお願いもできます。
公式サイトで詳しいサービス内容や金額をご確認ください。
豊富な施工実績から多くの方に選ばれています。
永代供養、離檀代行・行政手続き、魂抜き・閉眼供養、散骨など
安心・安全の「イオンの墓じまい」
引用元:イオンのお葬式
日本全国で有名な大手企業「イオン」が提供するサービスです。
基本的なサービスがワンセットになっています。
- 行政手続き
- お骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓地を更地に戻す
- お骨の受け渡し
公式サイトから詳細の金額をご確認ください。
\ 詳しい金額はこちら /
すべてをワンセット「ミキワの墓じまい」
引用元:信頼のお墓のミキワ
面倒な手続きは一切不要で、お墓の解体・処分から行政手続きまでワンストップで代行してもらえます。
サービス内容はこちら。
- 行政手続き代行
- ご遺骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓所の変換
行政手続きだけでもお願いできます。38,500円(税込み)です。
公式サイトから詳細をご確認ください。
まとめ:墓じまいのやり方を完全解説!費用や手続きの全てを紹介
この記事のまとめです。
- 墓じまいを検討している人が増えている
- 墓じまいを始めるには、まず意思決定が必要
- 供養方法の選定が重要
- 墓じまいの費用は内容により異なる
- 墓じまいには親族や家族の了承が何よりも必要
- 親族と供養場所、方法、費用負担について話し合う
- お寺や墓地管理者の説得が必要
- 墓じまいの手順には書類準備が含まれる
- 石材店の選定は慎重に行う
- 見積もりを比較して業者を選ぶ
- 墓石の撤去には閉眼供養が必要
- 改葬先での納骨と法要を行う
- 散骨や合葬墓と手元供養を組み合わせる
- 高額な離檀料が請求される場合がある
- 散骨や手元供養には特別な書類が必要
- 墓じまい代行サービスの利用はおすすめ
- 墓じまい後は親族に挨拶状を送る
- 永代供養の合葬墓の選択肢もある
- トラブルが発生した場合は専門家に相談する
最後まで読んでいただきありがとうございました!
厚労省:墓地、埋葬等に関する法律の概要