「墓じまいすると不幸になる」
「お墓を移動すると体調不良になる」
「お墓をなくすと先祖の祟りが!」
墓じまいしようとして、このように親戚から言われると怖くなってしまいますよね。
でも大丈夫です。
体調不良になったり、不幸になったように見えるのには、祟り(タタリ)とか因果応報ではなく、別の理由があるんです。
そこで、墓じまいすると体調不良になりがちな本当の理由と、後悔しないための方法、お墓を移す最適な時期などについて詳しく解説します。
祟りなんてないので、安心してください
- 墓じまいで不幸や祟りが起こるのは迷信
- 体調不良は精神的ストレスや疲労が原因
- 墓じまいにかかる費用や補助金制度の活用方法
- 墓じまい後に後悔しないための具体的な対策
墓じまいすると本当に不幸になるのか?
- 体調不良になるって本当?
- 体調不良が起こる本当の理由
- お墓移動でご先祖様の祟りは起こるのか?
- スピリチュアルな影響について
- 墓じまいは良くないという意見の真実
- 墓じまい後に後悔しないためのポイント
- 墓じまいは必要か?メリットとデメリットを検討
- 墓じまいをしないとどうなるのか?
体調不良になるって本当?
墓じまいした後に相談される内容として、こういった体調不良に関するものがあります。
こういった人たちは、知り合いや親戚などから次のようなことを言われがちです。
- ご先祖様が怒ってる
- ご先祖様に祟られてる
- もっと供養しないと
原因がわからないときに、こういう内容を言われると、ついついそう思ってしまいがちです。
あなたも、本当はどうなんだろうか?墓じまいしてもいいのかな~なんて思ってるんじゃないでしょうか。
僕もよく言われました
体調不良が起こる本当の理由
実は、墓じまいによる体調不良は、精神的ストレスや肉体的疲労から来るものです。
決して科学的根拠のないご先祖様とか霊といったものが原因ではないです。
というのも、墓じまいは心身にかなりな負担をかけるプロセスです。
- 親族や家族との調整
- 墓地管理者との調整
- 石材店との調整
- 書類手続きの猥雑さ
- 新しい供養先との調整
50代や60代の方たちが普段の仕事や生活をしながら、このような大変な調整をしないといけないわけです。
これは1,2ヶ月のような短期ではなく、1年とか2~3年かかる長期的なものなので、疲れてしまうのは当たり前です。
多くの人が、長い期間の緊張や不安からストレスを感じ、その結果として身体的不調を訴えるのが体調不良の主な原因です。
とはいえ、そういった人間関係の摩擦は目に見えないものですし、徐々に溜まってくるので、体調不良の原因だとはっきりわからないんです。
人間は理由がわからないものに対して、スピリチュアルなもののせいにしがちなので、「ご先祖さまの・・・」という話にしてしまうんです。
幽霊といっしょ・・・?
お墓移動でご先祖様の祟りは起こるのか?
お墓を移動すると御先祖様に祟られるという話もよく聞きます。
これも単なる迷信に過ぎません。
平将門とか菅原道真などの祟りは、生前に苦しめられたという経緯があります。
でも、あなたの御先祖様が生きている時に、あなたはなにか悪いことをしましたか?できるわけ無いですよね。
そもそもですが、亡くなった人は現実の世界とは別世界にいて悪さをすることはないです。
宗教的には、亡くなった人は生きてる人に幸せになってもらいたいと願っていると言われてますし、祟るなんてとんでもないです。
もしもどうしても気になるのでしたら、閉眼供養を含む適切な供養をしっかり行い、宗教的な手続きをきちんと守れば大丈夫です。
ドラマじゃないし、祟りなんて起きるわけないですね
スピリチュアルな影響について
スピリチュアルな観点から見ても、墓じまいは正しい手順を踏めば問題ありません。
墓石に宿るとされる魂は、閉眼供養によってきちんと処理されるため、霊的な不安を抱く必要はありません。
スピリチュアルな恐怖を感じる多くの理由は、手順を無視したり供養が不十分だった場合に生じるものです。
スピリチュアルな安心感を得るためにも、供養を怠らず行うのが大切です。
人はよくわからないものをスピリチュアルにしがちです
墓じまいは良くないという意見の真実
「墓じまいは良くない」とする意見は主に伝統に基づいていますが、実は話してる人の気持ちが深く関わっています。
その気持ちとは、「墓じまいしたくない」という思いです。
PRTIMESというニュースサイトでは、「墓じまいしたくない理由は?」というアンケートが取られていました。
- しばらくは維持管理できる 37人
- 先祖代々の墓だから 32人
- 心の拠り所として残したい 27人
- 墓じまいが大変そう 12人
- 家族・先祖の気持ちを大切にしたい 8人
ほかにも面倒くさいとか、平常の毎日を壊されたくないとか、人それぞれにいろいろな理由があります。
ですが、その理由を言うよりも「バチが当たる」「祟りがある」と言って反対したほうが楽だからです。
「バチが当たる」「祟りがある」と言えば、誰も反論できませんよね。
なので、なぜ反対しているのか、その本当の理由を考えるのが大切です。
本当はめんどくさいだけ・・って多いかも
墓じまい後に後悔しないためのポイント
「墓じまいは祟りがある」と言ってる親族には、墓じまいした後に後悔させないのがとても大切なポイントになります。
もちろん祟りなんてないので、なにか悪いことが起きた時に「墓じまいのせいだ」と思われないようにするという意味です。
後悔させないためには、本当の理由にちゃんと対処しているかどうかに関わってきます。
たとえば、上述した「墓じまいしたくない理由」のトップの「しばらく維持管理できる」にはどのように対処すれば良いのでしょか。
「しばらく維持管理できる」という気持ちの裏には、お金をかけたくない、時間や手間をかけたくない、面倒くさいのはいやだ、などの気持ちがあるはずです。
それに対処するには、費用の負担をしてもらわない、面倒くさい事は頼まない、お墓参りをしやすくする、などの方法があります。
このように、親族ひとりひとりの気持ちや考えをよく聞いて、全員が納得している状態で進めていくのが重要です。
まちがってもあなたの一人の考えで進めていくのは辞めたほうが良いです。
後悔を避けるために、時間をかけて話し合い、準備を万全にしましょう。
急がずにゆっくりと話していきましょう
墓じまいは必要か?メリットとデメリットを検討
そもそもですが、ほんとうに墓じまいは必要ですか?
墓じまいの必要性は、家庭の状況やお墓の管理状況によって異なります。
10年先、50年先、100年先の未来を考えながら、何が一番求められているのかをしっかり考えて墓じまいしていくのが大切です。
一般的なメリットとしては、子孫の負担を軽減し、祖先や両親、家族を無縁墓、無縁墓にしない点が挙げられます。
一方、デメリットとしては、多かれ少なかれ費用がかかるのと、親族間の調整が必要である点が挙げられます。
墓じまいしなければ未来はどうなるのかを慎重に判断する必要があります。
50年先、100年先を想像するのが大事です
墓じまいをしないとどうなるのか?
では、跡継ぎがいないまま、墓じまいをせずに放置するとどうなるでしょうか?
お墓が無縁墓になり、荒れ果てていくままになります。最終的には強制的に撤去されます。
無縁墓となると遺骨は合同墓に納められ、ご先祖様への供養が不十分になります。
もちろん、墓地管理者には多大な迷惑をかけることになりますし、付近のお墓や民家にも迷惑をかけます。
参考:墓じまいしないとどうなる
墓じまいをせずに放置するリスクを避けるためには、早めの決断が必要です。
墓じまいして不幸になるのを回避するために
- 墓じまいで不幸を避けるための心構え
- 墓じまいに利用できる補助金制度について
- 墓じまいすべきタイミング
- 墓じまいの費用はどれくらいかかるのか?
- 代行業者への依頼がおすすめ
- おすすめの代行業者3選
墓じまいで不幸を避けるための心構え
墓じまいして不幸になるのを避けるためには、親族との話し合いを十分に行うことです。
とはいえ、何度も全力で話し合ってお互いに疲れてしまうと、体調不良になりがちです。
なので、あせらずに長いスパンで進めていかなければならないと考えて、余裕を持って進めていくのが大切です。
相手を説得するとか納得させようと考えるのではなくて、どうしたら満足してもらえるかを頭において話をしていけば良い結果が出るはずです。
相手の気持ちを想像してみましょう
墓じまいに利用できる補助金制度について
自治体によりますが、墓じまいに補助金制度を利用できるところがあります。
- 千葉県浦安市 上限15万円
- 群馬県太田市 上限20万円
補助金のチェックはこちらからできます。⇒ スマート補助金
また、墓じまいをすると、支払済みの永代使用料の返還や原状復帰の免除などをしてくれる自治体もあります。
- 東京都都立霊園4ヶ所 原状回復免除
- 千葉県市川市 還付金
- 大阪府泉大津市 還付金
- 岡山県玉野市 還付金
- 他
還付金は、墓じまいするとお墓を作ったときの使用料の何分の1かを返してくれるものです。
お墓がある自治体のHPや窓口で確認できますので、墓じまいするときには必ず聞くのが大事です。
探せば、意外にあるかもしれません
墓じまいすべきタイミング
墓じまいを行う最適なタイミングは、お墓の管理が困難になった時や、後継者がいない場合です。
具体的には、家族が遠方に住んでいてお墓を管理できない、または高齢になってお墓参りが難しくなった時などが考えられます。
無縁墓になるリスクを避けるためにも、管理が難しいと感じたら早めに検討することが大切です。
ただし、家族の中や親族の中にはお墓の存続を望む人がいるかもしれませんし、その人に任せられる場合もあります。
墓じまいすると決める前に関係者に聞くのが大切です。
墓じまいありきではなくて、お墓をどうしよう?と相談してみましょう
墓じまいの費用はどれくらいかかるのか?
墓じまいにかかる費用は、地域や条件によって異なりますが、一般的には30万円から200万円くらいかかるのが多いです。
具体的な費用は次のようなものです。
- 閉眼供養 3万円くらい
- 離檀料 10万円くらい
- 墓石撤去+墓石処理 10万円/㎡くらい
- 新しい供養先 3万円~/1体
閉眼供養
閉眼供養とは、墓石から魂を抜く際に行われる法要です。
一般的に3万円くらいのお布施だと言われています。
閉眼供養をしないと工事してくれない石材店もあります。
離檀料
離檀料とは、お墓をなくして檀家を抜ける際に、今までのお礼として渡すお布施です。
一般的には、1年間に払う協力金と呼ばれる寄付の10年分で良いとされます。
大体1年に数千円から1万円くらいなので、10万円前後が妥当です。
もしも、高額請求されたら弁護士や総本山や国民生活センターなどに相談してみましょう。
何も言われなければ、払わなくてもいいですが・・・ま、気持ちですね
石材撤去-墓石処理
地域やお墓の規模、お墓がある場所、使える重機の種類などによって違いますが、一般的には10万円/㎡位が妥当です。
お寺や霊園に指定石材店がなければ、複数の石材店から相見積もりをとるのがとても大事になります。
その際には、しっかりと下見をしてもらうのと、追加料金が発生しない見積もりをもらうのが必要です。
後から請求されるのが一番困ります
新しい供養先へ
遺骨をお墓から出したら、捨てるのもだめですし、適当なところに置いといてもダメです。
墓じまいする前に、新しい供養先と契約して、遺骨の引越し先をまず決めないと遺骨を取出せません。
新しい供養先によって、金額が変わってきます。
- 一般墓 100万円~
- 合祀墓 3万円~
- 納骨堂 50万円~
- 樹木葬 10万円~
- 散骨 5万円~
一般墓を除いて1体あたりの金額です。墓じまいする前に石材店にお墓の調査を依頼して柱数を確かめましょう。
この金額は一般的な金額ですので、地域ごとに変わりますからネットなどでよく調べるのをおすすめします。
この部分が一番お金がかかります
代行業者への依頼がおすすめ
一番初めにお話しましたが、墓じまいで体調不良になったり、不幸になったと感じるのは、墓じまいが大変な作業のせいです。
短くて半年、長ければ2,3年はかかりますので、疲れてしまうのは当たり前なんです。
そこでおすすめなのが、墓じまいの代行業者です。
代行業者に依頼することで、専門的な手続きや作業を一貫して任せられるため、精神的や肉体的な負担を大幅に軽減できます。
代行業者にもいろいろありますが、一般的には墓石の撤去、閉眼供養、行政手続き、そして新しい供養先の手配まで一括でサポートしてくれます。
特に遠方に住んでいて頻繁に現地に行けない場合や、高齢の家族が多い場合、代行業者への依頼で、短期間でスムーズに手続きでき、家族全員が安心して新しい供養方法に切り替えられます。
ご自身で一から全てやるのも良いですが、まずは代行業者がどんなものなのか、費用はいくらか、調べてみてはどうでしょうか。
おすすめの代行業者を紹介します
おすすめの代行業者3選
墓じまいするときのおすすめの代行業者を3社紹介します。
所有者や管理者がわからないときにも、一度相談されるのをおすすめします。
「わたしたちの墓じまい」たったの5.6万円/1㎡から
引用元:わたしたちの墓じまい
「わたしたちの墓じまい」は創業18年の実績をもつ墓じまいの代行業者です。
サービス内容はこちら。
- お墓の撤去
- 離檀代行・サポート
- 行政手続きサポート
- 撤去業者持ち込み交渉
- 墓じまい全体のサポート
代行業者には珍しく、離檀代行・サポートもしてもらえます。お寺さんと揉めてるときに便利です。
サービスはそれぞれ別々に申し込めますし、トータルでのお願いもできます。
公式サイトで詳しいサービス内容や金額をご確認ください。
豊富な施工実績から多くの方に選ばれています。
永代供養、離檀代行・行政手続き、魂抜き・閉眼供養、散骨など
安心・安全の「イオンの墓じまい」
引用元:イオンのお葬式
日本全国で有名な大手企業「イオン」が提供するサービスです。
基本的なサービスがワンセットになっています。
- 行政手続き
- お骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓地を更地に戻す
- お骨の受け渡し
公式サイトから詳細の金額をご確認ください。
\ 詳しい金額はこちら /
すべてをワンセット「ミキワの墓じまい」
引用元:信頼のお墓のミキワ
面倒な手続きは一切不要で、お墓の解体・処分から行政手続きまでワンストップで代行してもらえます。
サービス内容はこちら。
- 行政手続き代行
- ご遺骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓所の変換
行政手続きだけでもお願いできます。38,500円(税込み)です。
公式サイトから詳細をご確認ください。
まとめ:墓じまいで不幸になるのは本当?迷信や体調不良のリアルな原因と対策を解説
この記事のまとめです。
- 墓じまいをしても祟りや不幸は起こらない
- 体調不良は精神的ストレスや疲労が原因である
- 墓じまいによる不幸は迷信に過ぎない
- 墓じまいは長期的な調整や手続きが必要で負担が大きい
- ご先祖様が怒るという考えは科学的根拠がない
- 適切な供養を行えばスピリチュアル的な影響もない
- 墓じまい後に後悔しないためには親族と十分に話し合う必要がある
- 親族間での摩擦が体調不良の原因になることが多い
- 墓じまいは次世代に負担をかけないための選択肢となる
- 墓じまいの費用は30万円から200万円程度かかる
- 補助金制度を利用できる自治体もある
- 代行業者を利用することで負担を軽減できる
- 墓じまいを放置すると無縁墓になり強制撤去される
- 墓じまいの理由は伝統や親族の意向に左右される
- 墓じまいを急がず、時間をかけて慎重に進めることが重要
最後まで読んでいただきありがとうございました!
厚労省:墓地、埋葬等に関する法律の概要