「実家の墓じまいの費用は?」
「兄弟で費用分担してもらいたい」
「兄弟とトラブルになりたくない」
墓じまいを考える際、多くの家族にとって「費用をどう分担するか」という問題が避けて通れないポイントです。
特に兄弟間での費用分担でもめると、取り返しがつかないくらい深刻になりがちです。
そこで、墓じまい費用での兄弟トラブルを避けるための具体的な方法や、費用の平均、兄弟の嫁や親族でどのように負担をお願いすべきかを詳しく解説します。
また、自治体の補助金の活用法や、誰が払うべきか、親族の同意の取り方など、墓じまいをスムーズに進めるためのポイントを紹介しています。

兄弟で揉めるのが一番つらいです
参考:墓じまいの費用はいくら?
- 墓じまいの費用を兄弟や親族でどのように負担するか
- 墓じまいの費用の平均と主な内訳
- 兄弟間のトラブルを避けるための具体的な方法
- 自治体の補助金や親族の同意を得る方法
墓じまい費用は兄弟で負担する?


- 墓じまいの費用は誰が払う?
- 墓じまいの費用はいくら?
- 兄弟で費用を分担したケース
- 兄弟でも分担しなかったケース
- 【結論】その家の状況による
- 親族にもお願いするのは可能?
- 墓じまいの費用に補助金を利用する方法
墓じまいの費用は誰が払う?


墓じまいの費用は誰が払うのでしょうか?
基本的に祭祀承継者です。祭祀承継者とは、お墓を守り祀っている人で、法事などを取り仕切ってる人です。
一般的には、本家の長男が祭祀承継者になってる家庭が多いです。
これは、民法に記載されています。
祭祀承継者が故人のお墓を維持・管理する責任を持っており、その役割は墓じまいにも引き継がれます。
今までは、本家に長男がいなければ長女や次女、孫などがお墓を継いで守っていくのが普通とされています。
なので、墓じまいの費用はまず祭祀承継者が負担するという前提で話を進め、もしも可能であれば兄弟や親族からの協力を考える方が良いです。



では、一体どのくらい費用がかかるのでしょうか
墓じまいの平均費用はいくら?


墓じまいの平均費用は、一般的に30万円から200万円以上かかることが多いです。
主な内訳はこんな感じです。
- 墓石撤去費用 10万円/㎡くらい
- 閉眼供養のお布施 ~5万円
- 行政書類 ~1万円
- 新しい供養先 3~200万円
墓地の場所や墓石のサイズ、改葬先の選択によって、金額は大きく異なりますし、移動費用や宿泊費用、服装代など細かい出費もいろいろあります
なぜ、30~200万円以上のように幅が広いのかと言うと、新しい供養先での供養方法によって金額が大幅に違うからです。。
墓じまいを考える際には、これらの費用項目をすべて含めて見積もり、計画を進めるのが重要です。
兄弟で費用を分担したケース


兄弟で墓じまいの費用を負担することは、経済的な負担を軽減し、家族間の理解を深めるために有効な方法です。
例えば、ある家族では祭祀承継者の長男が墓じまいの手続きを主張すると、費用は兄弟4人で均等に負担する形を取れました。
スムーズに行ったのは、それまで祭祀承継者だった父親が亡くなったタイミングで、墓じまいを言い出したからでした。
また他のケースでは、お墓や誰も住んでない実家が遠いところにあったため、お墓を墓じまいして、二人兄弟が住んでる近くに持ってきた例があります。費用は長男が70%で次男が30%の割合でした。
この場合は、兄弟の仲が良く、お墓の中には小さい頃に遊んでもらったおじいちゃん、おばあちゃんと自分たちの両親だけが入っていたからでした。
7対3の割合になったのは、そのお墓には次男が入らないからという理由でした。
このように、兄弟間で費用負担をすると、それぞれの負担が軽くなります。
ただし、兄弟全員が墓じまいの費用負担に納得する理由が必要です。



お金を出すには、それなりの理由が必要です
兄弟でも分担しなかったケース


一方で、兄弟で費用を負担しなかったケースもあります。
ある家では長男が墓じまいを提案したものの、次男は「墓じまいは急ぐべきではない」として反対し、三男は「経済的に負担できない」と言って協力を拒否しました。
結局、長男が弟2人をなんとか説得できたものの、費用はすべて長男が持ちました。
別なケースでは、男1人女2人の兄妹で、女性はふたりとも嫁いでいたため、断られてしまいました。
嫁ぎ先にもお墓があり、旦那さんからやんわり断られたということでした。長男一人で費用を負担しました。
先祖代々のお墓をもつある家では、墓じまいには全員が納得したのですが、墓じまいに高額な見積もりが届きま。
長男はそれでも墓じまいしたいと思ったのですが、見積書を見た弟たちからやめてくれと泣きつかれ、長男は墓じまいそのものを断念しました。
これらのケースからわかるように、兄弟の中で費用負担を拒否されることも少なくありません。



長女、長男以外は、お墓を継ごうとは思ってませんから
【結論】その家の状況による


見てもらった通り、墓じまいの費用を兄弟同士で負担するかどうかは、その家の状況次第です。
各家庭の経済状況や関係性はそれぞれ異なるため、一律の決め方は存在せず、それぞれの家庭が事情に応じて最適な方法を選ぶ必要があります。
兄弟が協力して費用を負担することが理想的ですが、すべての家庭でそれが可能とは限りません。
基本は祭祀承継者が費用負担をしますが、家の状況と関係性や経済状況、見積具合などを見ながら総合的に判断していく必要があると言えます。



できれば出してもらいたいという気持ちで話すことです
親族にもお願いするのは可能?


では、墓じまいの費用負担を、兄弟以外の親族にも協力をお願いすることは可能でしょうか。
結論としては、お墓の中に入ってる故人と関係の深い親族には、協力を求めることは理にかなっています。
特に経済的負担が大きい場合、親族にも少額の協力をしてもらえれば、あなたの負担を軽減できます。
親族に協力を求めることは可能ですが、故人から2親等以上離れてる人には、無理かもしれません。
簡単ですが、一般的な家系図を図にしてみました。青丸が負担依頼可能で、赤丸はちょっと無理っぽい関係です。


ちなみに、父親の兄弟で、父親の兄を伯父、姉を伯母、弟を叔父、妹を叔母と呼びます。
読み方は同じですが、上か下かで「伯」と「淑」を使いわけます。
上記の家系図の場合、自分の父親の兄である「伯父」はまだ生きていますが、祭祀承継者ではなく、父親がお墓を引き継いだという意味です。
なので、この伯父は、一般的には別にお墓を立ててそちらに入ることになりますが、墓じまいの費用負担はお願いしてもいいかもしれません。
大叔父は、祖父の弟で自分でお墓を立ててそちらに入ってるという意味です。
その子孫のはとこはそのお墓を守ってるので、こちらのお墓の墓じまいの費用負担は、ちょっと無理なのはわかると思います。
叔父の息子のいとこも、同じ理由で無理っぽいです。
墓じまいの費用に補助金を利用する方法


墓じまいの費用を軽減するためには、自治体の補助金を利用する方法があります。
特に無縁仏の増加を防ぐ目的で、多くの自治体が墓じまいの費用に対して補助金を提供しています。
自治体 | 上限金額 |
---|---|
千葉県市川市霊園 | 44万円 |
千葉県浦安市墓地公園 | 15万円 |
群馬県太田市八王子山公園墓地 | 20万円 |
熊本県益城町復旧支援 | 1,000万円 |
岐阜県関市地域墓地整備 | 100万円 |
期間や条件は決まっています。ずっと出てるわけじゃないです。
全国都道府県別ー墓じまい補助金情報
北海道 | 北海道 |
---|---|
東北 | 青森 岩手 秋田 宮城 山形 福島 |
関東 | 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 神奈川 東京 |
中部 | 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 |
東海 | 岐阜 静岡 愛知 三重 |
近畿 | 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 |
中国 | 鳥取 島根 岡山 広島 山口 |
四国 | 徳島 香川 愛媛 高知 |
九州 | 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 |
墓じまいの費用で兄弟間のトラブルを避けるための方法


- 兄弟に分担をお願いする前に、必ず相談する
- お願いするときのポイント4つ
- 親族の同意も必要(お墓に入ってる人の子供と孫)
- 実家の墓じまいの費用は?
- 嫁に行ったときは?
- 嫁に来たときは?
- 墓じまいしないとどうなる?
- 兄弟間のトラブルの実例
兄弟に分担をお願いする前に、必ず相談する


墓じまいを行う際に兄弟に負担をお願いするなら、まずは墓じまいを納得してもらいましょう。
そのためには、次の話の流れで相談するのが基本です。
- お墓を守っていけない理由をまず話す
- 墓じまいしないとどうなるのか
- 墓じまいの方法や費用を詳しく説明する
- 新しい供養先を相談する
お墓を守っていけない理由をまず話す
まずは、墓じまいが必要である理由、つまり、お墓を守っていけなくなった理由を正直に話します。
理由は、それぞれの家の事情でいろいろあると思います。
- お墓を維持するための費用の問題
- 遠方に住んでいてお参りが難しい
- お墓を継ぐ子どもがいない
話し方も結論ありきではなくて、相談する形が良いです。
相談していく途中で、「そうだね。私もそう思う」って言ってくれたら、墓じまいの詳しいやり方を話していけばいいです。
もしも、弟や妹が、「それだったら私が」と言ってくれたら、任しちゃって大丈夫です。初めに紹介した民法第897条でも、継ぐべき人は決められてないからです。
墓じまいしないとどうなるのか
同時に話さなくてはいけないのが、墓じまいをしない場合のリスクです。
お墓の維持ができないと、無縁仏になったり、管理費未納によって墓地から撤去される恐れがあります。
お寺や霊園の墓地でなければ、荒れ放題の墓地になってしまい、隣近所からクレームが来たり恨まれる原因になります。
そういったことを具体的に伝えるて、いままではお墓に無関心だった兄弟の理解を深めれば、墓じまいへの協力を得やすくなります。



普段からお墓を見てないと、お墓の存在自体忘れていることが多いです
墓じまいの方法や費用を詳しく説明する
次に、墓じまいの具体的な手続きや費用について詳しく説明します。
おそらく、「墓じまい」という言葉は知ってはいても、内容は全くわからないはずです。
あらかじめ文章や画像、動画などを用意して、丁寧に説明してあげるのがとても大切です。
文章や画像を用意することで、あなた自身の理解もきっと深まるはずです。
新しい供養先を相談する
墓じまいについての説明は聞いてもらうだけで良いのですが、ひとつだけ全員で決めるべきことがあります。
それは、墓じまいした後の新しい供養先です。
墓じまいする前には必ず、新しい供養先を決めなければなりません。
新しい供養先には、6つのものがあります。
- 新しくお墓を建てる
- 永代供養墓を建てる
- 納骨堂に入れる
- 合葬墓に入れる
- 樹木葬にする
- 散骨する
それぞれの供養方法にはメリットとデメリットがありますし、費用もピンからキリまであります。
あなたのお住いの地域によって、できるものとできないものもあるはずです。
あなたの主観ももちろん大切ですが、どれが良いのか、全員で決めるのがとても大切になります。
こちらもあらかじめ資料を用意しておいて、みんなに見せましょう。
もちろん、1日では決めれないことも多いので、各家庭に持ち帰ってそれぞれ相談してもらうのもとても大事なことです。



新しい供養先を決めてからでないと、墓じまいを進められません
お願いするときのポイント4つ


新しい供養先を決めたら、費用について協力してもらえるようにお願いします。
ポイントは4つあります。
- 見積もりを見せる
- 費用だけをお願いする
- 部分的に割り勘にする
- 墓じまい後の供養は引き受ける
見積もりを見せる
見積もりを見せれば、具体的な負担内容が明確になり、協力を得やすくなります。
たとえば、100万円はダメだけど、10万円だったら・・とか、もっと別なところがないの?といった感じで、具体的な意見が出やすくなります。
見積としては、主なものに次の項目があります。
- 石材店 墓石撤去費用
- お寺 閉眼供養のお布施
- 業者 洗骨、粉骨などの費用
- 新しい供養先 納骨費用
ちょっと大変ですが、相談をする前に、石材店、お寺、業者、新しい供養先などに見積を取っておきましょう。
ただ、まだすべてが決定じゃないので、大体の見積でも大丈夫です。それを見せて相談することが非常に効果的です。
複数の見積書を取るのは、石材店と新しい供養先です。
石材店の場合、経験や場所、墓地の規模でだいぶ見積が違ってきます。
参考:石材店の見積の取り方
新しい供養先は、供養方法によって費用も違えば場所も方法も違ってきます。
参考:墓じまいと永代供養の違い
費用だけをお願いする
見積書で費用の確認ができたら、費用の負担をお願いしていきます。
その時に大切なのは、「墓じまい全体の手続きや細かい作業は自分がやるので、できたら費用面のサポートだけをお願いしたい」と話すことです。
理由としては、手続き全体をバラバラで負担するのは大変で、デメリットが大きいからです。
もちろん、要所要所では集まって報告したり、相談するのがとても重要になります。



祭祀承継者が主催者になればいいんです
部分的に割り勘にする
また、部分的に割り勘にするという方法も効果的です。
前述したように、墓じまいに関する費用は次のようなものがあります。
- 墓石撤去費用 10万円/㎡くらい
- 閉眼供養のお布施 ~5万円
- 行政書類 ~1万円
- 新しい供養先 3~200万円
例えば、撤去費用が30万円で新しい供養先が10万円だったら、その合計の40万円だけを割り勘にするような感じです。
お布施や書類台などのその他の細かい費用や会食代などは、祭祀承継者が支払うことで納得してもらいやすくなります。



払う方も払いやすくなります
墓じまい後の供養は引き受ける
また、墓じまい後の供養については「祭祀承継者である自分が責任を持って引き受ける」と伝えれば、兄弟からの協力を得やすくなります。
理由として、墓じまい後も何らかのお金を負担しないといけないのか?と誤解して、墓じまいしないほうが良いんじゃないかと不安を感じてしまうからです。
例えば、長男のAさんが墓じまいを進める際に、他の兄弟に費用負担をお願いしましたが、その際に「墓じまい後の供養については自分が責任を持つので、安心してほしい」と伝えました。
この言葉により、他の兄弟は自分たちが供養について心配しなくても良いと理解し、費用負担に協力的になったということでした。
費用負担の依頼は今回限りだと伝えることで、兄弟間の信頼を保ちつつ協力を得ることができます。



毎回お金を払えと言われそうで怖い・・・
親族の同意も必要(お墓に入ってる人の子供と孫)


墓じまいを行う際には、親族全員の同意を得ることも重要です。
まず、墓じまいには、埋葬されている故人の子供や孫といった直系の親族の同意が必要です。
これは、普段お墓参りに来ない人でも、伝えておかないと後からトラブルに発展する可能性があるからです。
また、あまり関係のない親戚からも、「なんで墓じまいなんてしたの?」「ご先祖様たちが恨んでるよ」「このバチ当たりが!」なんて怒られる可能性もあります。
これは実際にそう思ってる場合もありますが、多くの場合、何も知らされずに進められてしまったというヒガミからくるものです。
「どうせうちなんて」という意識がある人も多いので、墓じまいする前には、遠い親戚でもしっかりと連絡して了解を得ておくのがとても大切になります。



一報だけいれとけば、なんとかなります
実家の墓じまいの費用は?
実家には誰も住んでない、もしくは年老いた両親しかいない場合には、お墓の墓じまいはどうしたら良いでしょう?
実家にお墓がある場合、先祖代々の墓になっていて、中に入ってる遺骨の数が多いはずです。
遺骨の数が多ければ多いほど、費用は高くなっていきます。
実家の両親に財産が合って墓じまいの費用があれば、両親にやってもらえば良いのですが、「墓じまいしたくない」とか「お金がない」と言われた時に困ってしまいます。
「墓じまいしたくない」と言われたとき
「墓じまいしたくない」と言われてしまったら、子どもの中野誰かがお墓を継いで守っていかなければなりません。
お墓は他の財産と違って、相続放棄できない祭祀財産だからです。
その場合には、3通りのやり方があります。
- 両親が亡くなるタイミングで墓じまいする
- 誰かがお墓を継いで守っていく
- 墓じまいして住んでる場所の近くに持ってくる
いずれを選択するか、兄弟間でよく話し合ってみてください。
いずれにせよ、お墓の中に入ってる遺骨はどこか供養先を見つけなければなりません。
「お金がない」と言われたら
「お金がない」と言われたら、兄弟で次の3つのことをよく話し合ってください。
- 墓じまいするか、しないか
- 永代供養にするかどうか
- お金をの負担をどうするか
決定権は祭祀承継者にあるので、子どもたちでどうするか決めれませんが、両親にどのようにしてもらいたいのかを伝えることはできます。
実際に、お墓を残されて迷惑するのは子どもたちですので、兄弟間でよくご相談されて、良い方向に持っていけるようにご両親とお話されてください。
嫁に行ったときは?
嫁に行ったときは、ちょっと複雑になります。
基本は祭祀承継者が決めるべきことなので、墓じまいしたいと言われたら、反対しないほうが良いです。
反対したら、「じゃあ、おまえが守っていけ」と言われてしまいます。
費用の負担に関しては、嫁に行ってから時間が経っていて、実家の跡を継いだ長男や次男が祭祀承継者になって時間が経ってたら、何も言ってこないはずです。
もしも「費用を出してくれ」と言われたら、旦那さんや義理の実家と相談して答えましょう。「お供」くらいは出すべきですが。
ただし、嫁に行ってすぐの場合で、「両親が亡くなったから墓じまいする」と言われたときには、出す必要があるかもしれません。そこも旦那さんや義理の実家と要相談です。
嫁に来たときは?
他家から嫁に来たときには、旦那さんが払うだけですが、旦那さんがすでに亡くなっていればあなたは兄弟扱いされる可能性があります。
いわゆる新家というものです。本家で墓じまいするので、新家でも費用の負担をしてもらいたいと言ってくるはずです。
どちらにしても仕方がないので、旦那さんの顔を立てる意味で、ある程度の費用負担は避けられないのではないでしょうか。
また、二人姉妹でどちらも家を継がずに嫁に行った場合、両親が亡くなって墓じまいする際には、費用負担は発生するはずです。
墓じまいしないとどうなる?
墓じまいしないと、問題をいつまでも引きずることになります。
お墓は年を取りませんが、人間はどんどん年を取っていきますので、年が経つほど墓じまいは困難になっていきます。
その結果、墓じまいしないで管理する人がいなくなると、無縁墓とか無縁仏になります。お寺や霊園は合祀されます。
なので、お墓を守る人がいないとわかっていたら、できるだけ早く墓じまいの計画を立てることをおすすめします。
兄弟間のトラブルの実例


墓じまいの費用負担を巡って兄弟間でトラブルになることは珍しくありません。
代表的なトラブル、5つの実例について紹介し、注意点をお伝えします。
- 反対される
- お金がない
- 相談しないままやる
- 後から請求する
- 費用の話でも揉めて音信不通に
反対される
墓じまいに対して兄弟から反対されることは、よくあることです。
墓じまいが先祖に対する不敬と感じたり、お墓を守り続けたいという思いが強い兄弟がいる場合、同意を得るのが非常に難しくなります。
そんなときには、無理して墓じまいを進めていく人が多いですが、兄弟間の関係はかならず悪化してしまいます。
人は決めたらなかなか後戻りはできないのですが、こういったときには、反対している兄弟にお墓などの祭祀承継をすべて任せてはどうでしょうか。
「そこまで言うんなら、お前が面倒を見ていってくれないか?」
このように言ったときに、「おれはちょっと」というようなら、墓じまいするしか仕方がないことを、徐々に納得していってもらうしか他に方法はないです。



墓じまいするか、だれかが後を継ぐか、そのどちらかしかないです
お金がない
費用負担を巡るトラブルの中でも、「お金がない」と言われるケースはよくあります。
例えば、長女が墓じまいを提案し、兄弟全員で費用を負担することを求めましたが、次男は「今の生活で余裕がないから払えない」と断るといったケースです。
多くの場合、全員で費用を負担する話が頓挫し、最終的には長女が全額を負担せざるを得なくなる場合が多いです。
こういった場合、すぐに墓じまいをするのではなくて、それぞれの負担額を減らしたり、長期に全員で積立てていく方法を考えてみることをおすすめします。



お金さえできれば、墓じまいするのは誰でもいいわけです
相談しないままやる
墓じまいを相談せずに進めるのも、兄弟間でのトラブルの大きな原因のひとつです。
家族の同意を得ないまま一方的に決断すれば、当然ですが、後から反発を受けます。
だれもが「なぜ相談してくれなかったのか」と不満を抱いてそれ以降の関係は疎遠になりますし、費用の負担なんて到底無理です。
墓じまいは家族全体に関わる重要な決定です。事前にすべての兄弟に相談し意見を聞くことだけが、後々のトラブルを回避できる方法です。



何でも相談なしに進められたら、腹が立ちますよね
後から請求する
費用を後から請求することも、絶対にやめたほうが良いです。
例えば、祭祀承継者の姉が墓じまいの全手続きを終えた後で、弟たちに「費用の半分を払ってほしい。それが当たり前だから」と請求したとするとどうなるでしょう?
弟たちは相談がなかったことに不満を持ち、「最初に話してくれていたら考えたのに」と思うはずです。
費用負担については、後から請求するのではなく、必ず事前に話し合うのが大切です。



え~聞いてないよ~って感じです
費用の話でも揉めて音信不通に
最悪の場合、費用に関するトラブルが原因で兄弟間が音信不通になる場合もあります。
お金の問題は感情的になりやすく、一度関係がこじれると修復が難しくなります。
ある家庭では、兄弟3人で墓じまいの費用負担について話し合いをしましたが、負担額で揉めた末に全員が感情的になり、最後には口論に発展してしまいました。
それ以降、兄弟間での連絡は途絶えてしまい、関係修復が難しい状況に陥ったのです。もちろん、墓じまいもしなくなりました。
こうした事態を避けるためには、ここまでお話した方法で費用の負担について冷静に話し合い、全員が納得できる解決策を見つけるのが大切です。
どうしても払えないときには、墓じまいを先延ばしするのも選択肢の一つです。⇒ 墓じまいの費用が払えないときの具体策



最後におすすめの代行業者を紹介します。
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まとめ:墓じまい費用を兄弟で負担。ケンカにならない方法
この記事のまとめです。
- 墓じまいの費用は基本的に祭祀承継者が負担する
- 費用は民法第897条に基づき、祭祀承継者が負担する義務がある
- 墓じまいの費用には墓石撤去、閉眼供養、お布施、新しい供養先などが含まれる
- 墓じまいの費用は30万円から200万円以上かかる場合が多い
- 兄弟間で費用を負担するケースではそれぞれが支払う費用が軽減される
- 負担割合は兄弟間で話し合い、決められた比率はない
- 費用を兄弟間で負担する際には理由を納得してもらう必要がある
- 兄弟で費用を負担せず、一人で支払うケースもある
- 兄弟間で費用負担を巡るトラブルが生じることもある
- トラブルは話し合う態度や順番、話し方、負担内容で回避できる
- 反対される場合には、その理由を理解し、対応を工夫する必要がある
- 費用負担をお願いする前に兄弟に十分な説明と相談を行うことが重要
- 墓じまい後の供養先を決める際には、全員での相談が必要
- 費用負担を親族にもお願いすることが可能な場合がある
- 自治体の補助金を利用して費用を軽減できることがある
- 墓じまいの費用負担を巡り、兄弟間の関係が悪化することもあるため、慎重な話し合いが必要



最後まで読んでいただきありがとうございました!
厚労省:墓地、埋葬等に関する法律の概要