「樹木葬は危険なの?」
「樹木葬ってどうするの?」
「樹木葬は安いの?」
樹木葬に興味を持つ方が増える一方で、「樹木葬ってよくわからない」とか「樹木葬って危険じゃない?」と思ってる人も多いです。
そこで、樹木葬は危険なのか、樹木葬とはどういうものなのかを詳しく解説します。
この記事を読んでもらえれば、失敗したり後悔しないための注意点や里山型などの樹木葬の種類などを理解してもらえます。
- 樹木葬に潜む危険性やトラブルの実態を理解できる
- 樹木葬を選ぶ際の後悔や失敗を防ぐポイントを学べる
- 合祀されない樹木葬や公営樹木葬の選び方を知ることができる
- 樹木葬の法的リスクや適切な手続きについて理解できる
樹木葬は危険?樹木葬の良いところや悪いところ
- 樹木葬の実態は?
- 樹木葬の種類!里山型や公園型など
- 5つのメリット
- 3つのデメリット
- 向いてる人
- 辞めておいた方がいい人
樹木葬の実態は?
樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花を墓標(シンボル)とする埋葬方法です。
始まりは1999年、岩手県にある長倉山知勝院(祥雲寺の別院)です。現在は「樹木葬の里」として知られています。
今では、「自然の中で眠りたい、自然に還りたい」というコンセプトが多くの人に認められ、年々全国に広まっています。
日本での伝統的なお墓に比ると色々なメリットがあり、東京都などの都市部でも人気が高い供養方法です。
樹木葬の種類!里山型や公園型など
樹木葬にはいくつかの種類があります。
- 里山型と公園型
- 個別型と合祀型
里山型と公園型
里山型樹木葬は、自然豊かな一つの山や森林の中に設けられるタイプの樹木葬です。
自然そのものを墓地として利用するため、非常に自然志向が強く、従来の墓地の概念から大きく離れた形式となっています。
この形式では、樹木や草花が自然のままに成長し、四季折々の風景を楽しむことができる点が魅力です。
里山型は1人につき1本植えられるところが多いですが、山奥にあるケースが多いです
公園型樹木葬は、都市部やその近郊にある公園の中に設けられる樹木葬です。
公園型では、整備された緑地にシンボルツリーが植えられ、アクセスしやすく、管理が行き届いている点が特徴です。
比較的都市に近いため、お墓参りのしやすさやアクセスの良さが魅力です。
公園型で1人に1本植えられる所はあまりないです
合祀型と個別型
合祀型樹木葬は、複数の遺骨を同じ場所に埋葬するタイプで、個別の遺骨が区別されない形式です。
このタイプでは、一つの樹木やエリアが複数の故人の埋葬場所となり、遺骨が他の遺骨と混ざり合います。
大きな1本の樹木の下に多くの方が眠ってるイメージです。
公園型の樹木葬に多いケースです
個別型樹木葬は、個別に遺骨を埋葬するタイプで、各遺骨に対して専用の区画が設けられます。
墓標として一本の樹木が植えられるのが一般的で、その下に遺骨が安置されます。
この形式では、家族や親しい人々が特定の場所でお墓参りできるため、従来のお墓に近い感覚で故人を偲べます。
ただし、公園型の個別型の多くは、1本の木の下に複数の人が個別で埋葬される樹木型が多いです。
公園型では、合祀型を樹林型と呼び、共同のシンボル(樹木)に複数の人を埋蔵するのを樹木型と呼びます。
前述した「樹木葬の里」は里山型の個別型です
個別型の里山型と公園型のメリット・デメリット
里山型で個別型は、一人に1本ずつの樹木が植えられますが、山奥にあるので行きにくいです。
公園型の個別型はアクセスはとても良く、他の人と一緒には埋葬されませんが、みんなの樹木(シンボル)になってしまいます。
一長一短ありますね
5つのメリット
樹木葬のメリットは、大きく分けて5つあります。
- お墓を継ぐ人が要らない
- 宗教・宗旨・宗派を問わない所が多い
- 景観が良い
- 経済的負担の軽減
- 自然に還る埋葬法の魅力
お墓を継ぐ人が要らない
樹木葬の大きなメリットの一つは、後継者不要です。
樹木葬では永代供養が一般的で、霊園や寺院が継続的に遺骨の管理と供養を行うので、お墓を継ぐ人がいなくても安心して任せられます。
このため、後継者がいない、または遠方に住んでいるために頻繁に墓参りや管理ができない方にとって、樹木葬は非常に魅力で安心材料です。
宗教・宗旨・宗派を問わない所が多い
樹木葬は、宗教・宗旨・宗派を問わず受け入れられる場合が多いです。
従来の墓地では、特定の宗教や宗派に属していなければ受け入れられない場合がありましたが、樹木葬は宗教的な縛りが少ない霊園が多いです。
これにより、異なる宗教を信仰する家族や、無宗教の方でも安心して利用できます。
景観が良い
樹木葬は、その美しい景観が魅力の一つです。
墓石の代わりに樹木や草花が墓標となり、自然の中に溶け込む形で埋葬されます。
そのため、従来の墓地に比べて、訪れる人々に癒しと安らぎを与える環境が整えられています。
四季折々の風景を楽しめるように設計されてます
経済的負担の軽減
樹木葬は、従来の墓石墓地に比べて費用がかなり抑えられます。
一般的な墓地は、土地の購入費用、墓石の設置費用、年間の管理費などで100万円以上必要ですが、樹木葬では大幅に軽減されます。
樹木葬に必要な費用は施設使用料(区画費用)で、年間管理料はいらないところが多いです。
たとえば、公営の都立多磨霊園では9.1万円で埋葬できます。
合祀型の樹木葬は、民間霊園やお寺でも10万円くらいからあります
自然に還る埋葬法の魅力
樹木葬の最大の魅力は、自然に還ることができる点です。
墓石に囲まれた空間ではなく、木々や花々に囲まれた自然の中で永眠できるという点が、多くの人にとって魅力的です。
自然環境を大切にする価値観が広がる中で、環境負荷の少ない樹木葬は、持続可能な社会の一環として支持されています。
3つのデメリット
樹木葬のデメリットは、大きく分けて5つあります。
- 伝統的な墓参りとの違い
- 夫婦でも埋葬場所がバラバラ
- 埋葬される人数に制限あり
伝統的な墓参りとの違い
樹木葬は墓石がないため、具体的な場所に訪れる感覚が希薄になります。
伝統的なお墓参りを重視する方には、馴染みにくいかもしれません。
違和感を持つ方向けに、手を合わせる対象となる位牌とか仏壇を用意したほうが良いです。
夫婦でも埋葬場所がバラバラ
実は、樹木葬では、個別型で2人以上埋葬可能じゃないと、夫婦でも同じ場所に埋葬できません。
個別型でも一人用は申込順に埋葬されますし、合祀型では他の遺骨と一緒に埋葬されます。
もしも夫婦で同じ場所で永眠したいという希望があるときには、それが可能な樹木葬を選ぶ必要があります。
埋葬される人数に制限あり
樹木葬には、埋葬人数に制限があります。
多くの樹木葬は、契約時に決められた人数分しか埋葬できません。後から家族を追加できないんです。
5人家族なのに2人用を選んでしまうと、埋葬場所がバラバラになります。
家族全員で同じ場所に埋葬されたいと希望する場合は、事前に十分な確認が必要です。
向いてる人
樹木葬に向いてるかたは、次のような方です。
- お墓の跡継ぎとして身内や親族がいない方
- 自然を感じながら眠りたい方
- コストをなるべく抑えたい方
- 無宗教の方
お墓の跡継ぎとして身内や親族がいない方
樹木葬は、身内や親族が少ない、または跡継ぎがいない方に非常に適しています。
従来のお墓は、世代を超えて管理し続ける必要があり、維持費や手入れをする人がいなければ、荒れ果ててしまうことがあります。
しかし、樹木葬は基本的に永代供養がセットになっていることが多く、遺族がいなくても管理が行き届いています。
自然を感じながら眠りたい方
自然に囲まれて静かに眠りたいという願いを持つ方には、樹木葬が理想的な選択です。
墓石の代わりに樹木や花々が墓標となり、四季折々の自然の美しさを感じながら安らかに眠ることができます。
この環境は、自然との一体感を大切にする人々に非常に人気があります。
コストをなるべく抑えたい方
樹木葬は、従来のお墓に比べて費用を抑えたい方にも適しています。
墓石や広い区画を必要としないため、初期費用や維持費が低く抑えられます。
特に、近年の土地価格の高騰や墓石の価格上昇を考えると、コストを抑えた埋葬方法として樹木葬は非常に魅力的です。
さらに、樹木葬は一度契約すればその後の追加費用がないことが多く、長期的に見ても経済的な負担が少ないです。
無宗教の方
樹木葬は、宗教や宗派を問わないことが多いため、無宗教の方や異なる宗教を信仰する家族でも一緒に入れます。
これにより、宗教に縛られず、自由に埋葬場所を選べるというメリットがあります。
この宗教や宗派の自由度は、現代の多様化する社会において非常に魅力的です。
同じ宗派の人と結婚する人のほうが少ないですね
宗教的なしがらみを避けたい方には、樹木葬は最適な選択肢と言えるでしょう。
辞めておいた方が人
樹木葬は、自然との一体感や経済的なメリットから多くの人に選ばれています。
ですが、全ての人に向いているわけではありません。樹木葬に向いてない人もいます。
- 伝統的な墓参りや墓石にこだわる人
- お墓の継承を重視する人
- 親族や家族の理解が得られない人
- 特定の宗教的儀式を重んじる人
伝統的な墓参りや墓石にこだわる人
樹木葬は、墓石を持たず、自然の中で眠るスタイルの埋葬方法です。
このため、伝統的な行事を行ったり、墓石をしっかり見ながら手を合わせたい人は、樹木葬は避けたほうが良いです。
墓石が持つ象徴的な価値や、家族の絆を具現化する場としてのお墓の存在が必要な方には、樹木葬は物足りないはずです。
お墓の継承を重視する人
お墓を家族で代々受け継ぎ、後世に伝えたいと考える人にとっても、樹木葬は不向きです。
樹木葬は永代供養として運営されることが多く、一度埋葬されるとそこで完了です。
このため、家族の墓を守り続けたい、または子孫にお墓を継がせたいと考える人には、従来型の墓地や霊園が適しているでしょう。
先祖代々の墓を子供にも守っていってもらいたい・・・っていう人は無理です
親族や家族の理解が得られない人
樹木葬は比較的新しい埋葬方法ですので、高齢者の中にはその形式に対して抵抗感を持つ人が少なくありません。
親族や家族が伝統的な墓石にこだわる場合、樹木葬を選択すると反対にあう可能性があります。
家族の同意を得ることが難しい場合、将来的にトラブルが生じるリスクが高まります。。
特定の宗教的儀式を重んじる人
特定の宗教儀式や伝統的な埋葬方法にこだわる人にとっては、向いてないです。
宗教によってはその宗教における儀式や作法が必要ですし、樹木葬ではそれに対応した埋葬が難しいです。
また、宗教的な教義や慣習に従って墓参りや供養を行いたいと考える人にとっても、樹木葬はその要件を満たせません。
樹木葬に潜む危険性。後悔しないためにするべきこと
- 法的リスク
- 環境リスク
- 後悔しない費用とサービスの透明性を確認
- 契約内容の確認
- 改葬や返骨は不可
- 親族の理解不足
- 失敗しない立地選び
法的リスク
日本における埋葬法の概要
日本における埋葬には、厳格な法的規制が存在します。
埋葬が許可されるのは、地方自治体によって許可された墓地に限られます。
この法律は、公共の安全と衛生を確保するために制定されており、樹木葬もこれに従う必要があります。
許可を得ていない樹木葬のリスク
許可を得ていない場所で樹木葬を行うのは、たとえ私有地でも違法です。
樹木葬を行ってるお寺や霊苑では、あらかじめ自治体に申請を出して許可を得てるので、その場所で樹木葬を行えるわけです。
ただし、墓埋法ができた昭和23年以前に行われた樹木葬については、墓地だとみなされます。(みなし墓地)
もし自宅にそういう物があれば、役所にみなし墓地の申請をしておく必要があります。
樹木葬の正しい手続き方法
樹木葬を行う際には、適切な手続きを踏むことが重要です。
葬儀から納骨の際の樹木葬は、葬儀会社などに手続きを確認しましょう。
改葬の場合は、改葬許可申請書に樹木葬を行う旨を書き、樹木葬運営者からもらった受入証明書といっしょに提出して、改葬許可を取ります。
まずは樹木葬を行ってくれるお寺や霊園に、手続きを確認しましょう。
環境リスク
見た目とイメージとのギャップ
樹木葬というと自然豊かな場所に眠るというイメージがありますが、環境がまったく違うケースもあります。
とくに、都市部の樹木葬では、お寺や公園の敷地の一部に1本の木があって、そのまわり4畳半くらいに埋葬されるケースもあります。
それを見ると、予想以上にあまりにも貧素で悲しくなってしまう方もいらっしゃいます。
四季折々の変化による墓地の印象の変動
樹木葬は自然の中で行われるため、四季折々の変化によって墓地の印象が大きく変わることがあります。
これは自然の魅力でもありますが、季節によっては墓地が荒れた印象になるときもあります。
例えば、春や夏には緑が豊かで美しい景観が広がりますが、秋や冬には葉が落ち、殺風景な印象になることがあります。
このため、季節による変化をあらかじめ理解しておくことが重要です。
メンテナンス不足による景観悪化のリスク
樹木葬では、霊園や管理者が適切にメンテナンスを行わないと、景観が大きく損なわれるリスクがあります。
特に、草木の手入れや樹木の健康管理が怠られると、墓地全体が荒れ果てた印象を与えることになります。
これにより、訪れる人々に不快感を与え、故人を偲ぶ場としての価値が損なわれる可能性があります。
このような問題を避けるためには、事前に何度か霊園を訪れるのが大切です。
後悔しない費用とサービスの透明性を確認
樹木葬業者の選び方と注意点
樹木葬を選ぶ際には、業者の信頼性や提供されるサービスの透明性が非常に重要です。
特に、費用の内訳や追加料金の有無については、契約前にしっかりと確認する必要があります。
業者によっては、契約後に予期しない追加費用を請求されることがあるため、注意が必要です。
そうならないためには、実績や口コミを確認しましょう。また、事前に見積もりを取り、費用の内訳を細かく確認しましょう。
契約内容の確認
契約する前にはしっかりと内容を確認しましょう。
- 事前見学の重要性
- 現地見学で確認すべきポイント
- オプション費用や契約条件の見直し
- 永代供養かどうか?
- ペット共同埋葬の可否
事前見学の重要性
樹木葬を選ぶ際には、事前に現地を見学することが非常に重要です。
現地を見学すると、パンフレットやインターネット上の情報だけではわからない、実際の雰囲気や管理状況を確認できます。
現地見学では、霊園の全体的な環境や、樹木の健康状態、スタッフの対応などをチェックします。
また、四季折々の景観がどのように変わるかを想像しながら見学することも大切です。
現地見学で確認すべきポイント
現地見学では、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。
まず、樹木葬地の全体的な環境や雰囲気をチェックします。特に、樹木や草花の健康状態、霊園の清潔さ、アクセスの良さなどは、墓地選びにおいて重要な要素です。
次に、管理体制についても確認しましょう。
霊園のスタッフがどのようにメンテナンスを行っているか、定期的な手入れが行われているかを尋ねることが大切です。
また、樹木が枯れてしまった場合の対応や、台風などの自然災害が発生した際の対策についても確認しておくと安心です。
現地見学での確認作業は、トラブルを未然に防ぐために非常に有効です。
オプション費用や契約条件の見直し
契約前には、オプション費用や契約条件をしっかりと見直すことが重要です。
特に、契約後に追加費用が発生する場合があるため、契約時にすべての費用が明示されているかを確認する必要があります。
多くの樹木葬では、石碑や銘板の設置、特別なメンテナンスサービスなどがオプションとして提供されています。
これらのオプションが契約内容に含まれているかどうかを確認し、不要なものを削除する必要があります。
永代供養かどうか?
樹木葬を選ぶ際に、永代供養が含まれているかどうかの確認は非常に重要です。
永代供養とは、霊園や寺院が永続的に遺骨を管理し、供養してくれるサービスのことです。
永代供養が含まれている場合、承継者がいなくなった後もお寺や霊園が責任を持って遺骨を管理してくれます。
一方、永代供養が含まれていない場合、毎年管理料が発生したり、将来的に遺骨の管理が不明確になります。
ペット共同埋葬の可否
ペットと一緒に入れる樹木葬も増えてきています。
ペットを家族の一員と考える人にとって、ペットとの共同埋葬が可能かどうかはとても大きな問題です。
契約前に、ペットとの共同埋葬が可能かどうか、またそのために追加費用が発生するかどうかを確認することが重要です。
改葬や返骨は不可
樹木葬では、遺骨が埋葬された後、遺骨を後から取り出すことは不可能です。
樹木葬の目的の1つが「自然に還る」なので、骨壺から出して骨袋に入れて埋葬するからです。
たとえ骨壺で埋葬されていたとしても、掘り返すのはとても難しいです。
なので、二度と掘り返せないというのをしっかり納得してから、樹木葬を行う必要があります。
親族の理解不足
樹木葬は比較的新しい埋葬方法であるため、親族がその形式や考え方を十分に理解していない場合があります。
伝統的な墓石に対する強いこだわりを持ってたり、二度と掘り返せないのを聞いていたとしても理解してないんです。
いざ法事になったり、誰かが亡くなったときには、親戚間で大きなトラブルになります。
樹木葬に対する親族の反対とその対策
このような反対を和らげるためには、樹木葬のメリットや現代のライフスタイルに適した点のしっかりとした説明が必要です。
- お寺や霊園がずっと供養してくれる
- 遺族には負担はずっとかからない
- 誰もいなくなっても供養は続く
- 自然に還るので安心
- 埋葬地にいけば、会える
こういった説明とともに、何度も現地を見学し、環境の美しさや管理の行き届いた状況を見てもらうのも必要です。
トラブルを避けるための事前調整
親族間のトラブルを避けるためには、樹木葬を選ぶ前に、親族全員との十分な話し合いが重要です。
この事前調整で、後から発生する可能性のある感情的な対立や誤解を防げます。
具体的には、樹木葬のメリットやデメリットを正確に伝え、なぜこの埋葬方法を選んだのか、その背景や理由を説明しましょう。
繰り返しますが、親族全員に何度か現地を見学してもらい、実際にどのような場所なのかを確認してもらうのが大切です。
失敗しない立地選び
アクセスとメンテナンス状況の確認
樹木葬を選ぶ際に、立地の選定は非常に重要なポイントとなります。
特に、お墓参りを続けたいと考えている場合、アクセスの良さとメンテナンスの状況を事前に確認することが不可欠です。
大切なのは苦労せずに行ける距離なのかどうかと、車椅子でどこまで行けるかなどのバリアフリーです。
誰しもいずれ歩くのがむずかしくなりますので、なるべく行きやすい場所にある樹木葬を選ぶのが大切です。
樹木葬の危険性。実際のトラブル事例
- 予定人数を超える納骨トラブル
- 合祀型樹木葬の納骨位置の問題
- ペットとの共同埋葬の可否<公営霊園では不可>
- 改葬が困難になる
予定人数を超える納骨トラブル
ある家族は、当初、樹木葬に家族全員を埋葬できると思って契約を結びました。しかし、後から実際に埋葬できる人数に制限があることがわかり、困惑しました。
SNSでも「後から家族が増えたので追加で埋葬したいと霊園に相談したが、契約時の人数制限があり、追加の埋葬ができなかった」という声が多く寄せられています。
特に、契約時に埋葬する人数をはっきりと確認してなかったことが原因で、後からトラブルになるケースが多いです。
結果として、追加の埋葬を別の場所に行わなければならず、家族が離れ離れに埋葬されることになったというエピソードも見られます。
先祖代々の墓を移すのは向いてないかも?
合祀型樹木葬の納骨位置の問題
合祀型樹木葬を選んだある家族は、費用を抑えられることが魅力的だと感じて契約しました。しかし、いざ納骨が終わった後に、「実際にどこに遺骨が埋められたのかがわからない」という問題に直面しました。
他の口コミでも、次のような声が寄せられています。
「お墓参りに行っても、具体的にどこに手を合わせればよいのかわからず、遺骨がどこにあるのかを想像しながら参るしかなかった」
特に故人を偲ぶ場所が特定できないことに対する不安や不満が語られ、「もう少し高くても個別型にしておけばよかった」という後悔の声もあります。
樹木や山に向かって手を合わせる感じです
ペットとの共同埋葬の可否<公営霊園では不可>
あるペット愛好家の夫婦は、愛犬と一緒に埋葬されることを希望して、ペットと共に埋葬できる樹木葬を探していました。口コミで調べたところ、多くの霊園ではペットの埋葬が許可されていないことが判明し、夫婦はがっかりしました。
他にも、「ペットと一緒に眠りたいと思っていたが、契約後にペットの埋葬ができないことがわかり、別の霊園を探す羽目になった」という不満の声が見受けられます。
また、「ペットも家族の一員として一緒に埋葬したいが、それを許可している霊園が少なく、選択肢が限られている」といった声も多く、ペットと共に永眠するための選択肢の少なさに対する課題が浮き彫りになっています。
公営霊園でペットと一緒には無理です
改葬が困難になる
ある家族は、将来的に故人の遺骨を別の場所に移す可能性を考えつつ、樹木葬を選びました。しかし、後から樹木葬の形式によっては改葬が極めて難しいことを知り、非常に困惑しました。
他にも、次のような体験談が寄せられています。
「合祀型の樹木葬では遺骨が他の遺骨と混ざり合ってしまい、改葬ができないと1年後に知った」
「3年後に家族の事情が変わり、新しい墓地に移したいとお願いしたが、遺骨が取り出せないと説明されてショックを受けた」
このような状況は、契約前に十分な情報を得ていなかったことが原因となることが多いです。
というか、説明されたはずなのですが、忘れてしまってたり後から後悔する人もいます。
樹木葬は永遠です
最後におすすめの代行業者を紹介します
おすすめの代行業者3選
「わたしたちの墓じまい」たったの5.6万円/1㎡から
引用元:わたしたちの墓じまい
「わたしたちの墓じまい」は創業18年の実績をもつ墓じまいの代行業者です。
サービス内容はこちら。
- お墓の撤去
- 離檀代行・サポート
- 行政手続きサポート
- 撤去業者持ち込み交渉
- 墓じまい全体のサポート
代行業者には珍しく、離檀代行・サポートもしてもらえます。お寺さんと揉めてるときに便利です。
サービスはそれぞれ別々に申し込めますし、トータルでのお願いもできます。
公式サイトで詳しいサービス内容や金額をご確認ください。
豊富な施工実績から多くの方に選ばれています。
永代供養、離檀代行・行政手続き、魂抜き・閉眼供養、散骨など
安心・安全の「イオンの墓じまい」
引用元:イオンのお葬式
日本全国で有名な大手企業「イオン」が提供するサービスです。
基本的なサービスがワンセットになっています。
- 行政手続き
- お骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓地を更地に戻す
- お骨の受け渡し
公式サイトから詳細の金額をご確認ください。
\ 詳しい金額はこちら /
すべてをワンセット「ミキワの墓じまい」
引用元:信頼のお墓のミキワ
面倒な手続きは一切不要で、お墓の解体・処分から行政手続きまでワンストップで代行してもらえます。
サービス内容はこちら。
- 行政手続き代行
- ご遺骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓所の変換
行政手続きだけでもお願いできます。38,500円~(税込み)です。
公式サイトから詳細をご確認ください。
まとめ:樹木葬は危険?トラブルの原因と後悔しないためのポイントを徹底解説
この記事のまとめです。
- 樹木葬は墓石がないため、具体的な場所に訪れる感覚が希薄になる
- 夫婦でも同じ場所に埋葬できない場合がある
- 埋葬人数に制限があり、後から家族を追加できないことが多い
- 法的に許可されていない場所での樹木葬は違法である
- 自然環境が想像と異なり、期待外れになることがある
- 四季による景観の変化が激しく、冬などは殺風景になる
- 管理が不十分だと、墓地全体が荒れ果てるリスクがある
- 樹木葬は改葬が困難で、遺骨を後から取り出せない
- ペットとの共同埋葬ができない霊園が多い
- 樹木葬には宗教的儀式に対応できない場合がある
- 合祀型では、具体的な遺骨の場所が不明になる
- 永代供養であっても、管理状況によってはトラブルが発生する
- 親族や家族が樹木葬に反対し、トラブルになることがある
- 都市部の樹木葬は、自然豊かなイメージとは異なることがある
- 墓地のメンテナンスが不十分だと、景観が悪化するリスクがある
- 業者選びを間違えると、追加費用が発生することがある
- 見た目が貧相だと感じる場合があり、イメージと現実のギャップが生じる
- 樹木葬は、伝統的な墓参りを重視する人には不向きである
最後まで読んでいただきありがとうございました!
厚労省:墓地、埋葬等に関する法律の概要