「お墓を持ちたくない」
「お墓はいらないけど供養したい」
「お墓を継ぐ人がいない」
若い人はもちろん、50代や60代の方たちも、「お墓を持ちたくないけど、どうして良いのかわからない」と悩んでいる方が急増しています。
お墓を継いでくれる人がいないとか、子どもたちに迷惑をかけられないというのが大きな理由です。
実は、お墓を持たずに永代供養できる方法があります。しかも、3万円/1人で。
この記事では、お墓を持たずに3万円で永代供養する方法をくわしく紹介します。
- お墓を持たない永代供養の選択肢とその方法
- 3万円の永代供養の具体的な内容と手順
- 永代供養を選ぶメリットとデメリット
- 先祖代々の遺骨をどうするべきか、その対応方法
お墓を持たない永代供養とは?
- 自分のお墓を持たない選択肢とは?
- お墓を持ちたくない人が増えている
- お墓を持ちたくない理由は?
- 永代供養とは?
- お墓を持たない永代供養ってあるの?
- 永代供養じゃないけど、お墓を持たない供養
- 先祖代々の遺骨は?
- お墓なし永代供養のメリット
- お墓なし永代供養のデメリット
- 3万円できる永代供養はあるの?
- 3万円でできる永代供養の探し方
- 東京にある3万円の永代供養
自分のお墓を持たない選択肢とは?
一般的に、亡くなった方やご先祖様を供養する方法は、次の6つです。
- 一般墓
- 合葬墓
- 納骨堂
- 樹木葬
- 海洋散骨
- 自宅供養
この中で、自分でお墓を建てたり、昔からあるお墓を継いで供養していく方法は、一般墓のみです。
一般墓以外の5つの方法は、「〇〇家の墓」と書かれてるようなお墓は持ちません。
お墓を持たなくても、ずっと供養してけます。
自分で供養せずに、お寺や霊園にお願いすることもできます
お墓を持ちたくない人が増えている
実は、そういった「〇〇家の墓」のようなお墓を持ちたくない、継ぎたくないという方が、近年ますます増加しています。
東京都HPには、「お墓についての心配事や問題点は何ですか?」というアンケートが掲載されています。
- 維持管理の経費と手間 58.9%
- お墓の継承(負担をかける、いない等) 42.3%
- お墓までの距離や交通 27.5%
- お墓の費用(墓石、墓地代) 27.3%
- お墓を持つ、入る気がない 7.1%
- 一緒に入る人(入りたくない、いない等)3.2%
- 以下略
都立霊園に関するアンケートで、ネットを通じて500人にアンケートを取った結果です。
お墓や供養に対して高い意識を持ってる方たちですが、半分以上の方がお金や継ぐ人について悩んだり問題だと感じてるのがわかります。
ストレートに「お墓を持つ、入る気がない」と回答してる方も、7.1%もいます。
実は、60代や70歳以上の方が200人ほど答えられています
お墓を持ちたくない理由は?
PRTIMESというニュースサイトでは、「墓じまいしたい理由ランキング」というアンケートを取っています。
上述した東京都のアンケートとほとんど同じ結果になっています。
主な理由は、経済的負担や管理の難しさ、子孫や親戚へ負担を残したくないという思いです。
こうした悩みから、お墓を持たずに永代供養してくれる方法を探してる方が多くなってるんです。
あなたのお悩みはどれでしょう?
永代供養とは?
永代供養とは、はじめにお金を払えばその後はずっと、あなたに代わってお寺さんや霊園が遺骨を供養してくれる方法です。
お墓を継ぐ人がいない方や、継ぐお墓がない方でも安心して遺骨を任せられるので、多くの方に注目されています。
永代供養といわれてるものにも4タイプあります。
- 一般墓(永代供養墓)
- 納骨堂
- 合祀墓(合葬墓)
- 樹木葬
一般墓(永代供養墓)は、お寺の敷地内に新たにお墓を立てたり、あらかじめ立てられてるお墓に納骨して、永代供養してもらいます。
合葬墓は、他の遺骨と一緒に安置する方法です。
樹木葬は遺骨を樹木の下に埋めて自然と共に眠るもので、納骨堂は建物の中に遺骨を安置する形式です。
お墓を持たない永代供養ってあるの?
上述した永代供養の中で個別のお墓を持たない永代供養は、次の2つです。
- 合祀墓(合葬墓)
- 樹木葬
どちらも使用料をはじめに払えば、後からお金を請求されずに供養していってもらえます。
最近では、樹木葬の人気が高まってきています
永代供養じゃないけど、お墓を持たない供養もある
ちなみに、永代供養ではないですが、お墓を持たない供養方法は次の2つです。
- 海洋散骨
- 手元供養
散骨(海洋散骨、山林散骨)
散骨は、遺骨を自然に帰す方法として、近年注目を集めています。
遺骨を粉骨してパウダー状にしてから、海洋や山への撒く方法です。
ただし、「墓地、埋葬等に関する法律」で土の中に埋めるのは禁じられています。
土の上に撒くのは何も言及されてないので、東京都保健医療局では、「人々の宗教的感情に十分に配慮することが必要」だとしています。
つまり、勝手に人の畑や山の中、港や漁をする場所に撒いてはいけないんです。
お墓で法事はできませんが、仏壇で法事が行われます。どうするかは、残された人が決めれます
手元供養
手元供養は、遺骨を自宅で保管する方法です。
遺骨をそのままだったり、小さな骨壺に納めて仏壇においたり、アクセサリーに加工して供養していきます。
永代供養はしてもらえませんが、ご自身で毎日手を合わせられますし、好きなときに法要もできます。
ただし、要らなくなったからといって勝手に捨てられません。いずれどこかに埋蔵しなければいけません。
永代供養じゃないので、後のことを考えれば、やめておいたほうが無難です
先祖代々の遺骨は?
お墓の維持がむずかしいという理由で、墓じまいを決めたときに困るのは、先祖代々の遺骨の取り扱いです。
多くの場合、先祖代々の遺骨は、永代供養の合祀墓に移す選択肢が選ばれます。
ここで考えておくべき問題は、2つです。
- 親戚に納得してもらう
- 先祖の遺骨の柱数
あなたの親だけじゃなく、先祖代々の遺骨が入ってるので、親戚に納得してもらわないといけませんし、遺骨の数で費用もかなり変わってくるので、初めに内部調査が必要です。
お墓なし永代供養のメリット
お墓を持たない永代供養のメリットは3つです。
- 経済的負担の軽減
- 供養の義務からの開放
- 子孫への負担の軽減
一般的な墓地の購入費や管理費が100万円から200万円くらいになるのに対し、永代供養は3万円から始めることが可能です。
お墓があるとやらなければならない法事や管理などを、すべてかわりにやってもらえます。
後継者がいる、いないにかかわらず、この世からいなくなった後を安心してあずけられる場所ができるのは、とても大きなメリットです。
お墓なし永代供養のデメリット
当然ですが、デメリットもあります。
- 手を合わせる対象がなくなる
- 時間がかかる
手を合わせる直接の対象がなくなると、心の拠り所がなくなるものです。
人と一緒というのも違和感を感じられるかもしれません。
当然ですが、親戚の説得から合祀墓への納骨までは、かなり時間がかかると思って間違いないです。
ただ、それらもちょっとずつ慣れていきます。お墓の代わりに仏壇に手を合わせればいいんです。
デメリットに比べると、メリットがかなり大きいので、多くの方がお墓を持たない永代供養を選ばれています。
3万円できる永代供養はあるの?
お墓がない永代供養墓をみてきましたが、その中で3万円でできる永代供養は次の3つです。
- 合祀墓(合葬墓)
- 樹木葬
- 海洋散骨
海洋散骨は永代供養ではないですが、散骨で完了しますのでリストに入れておきました。
ただし、どれも1人で3万円かかるので、お墓に入ってる遺骨が多かったら人数分かかります。
海洋散骨は最低が5.5万円でした。3万円はないかも・・・
3万円でできる永代供養の探し方
3万円でできる永代供養を探す方法には、次のキーワードなどでネット検索してみましょう。
- 地名 + 合葬墓 + 3万円
- 地名 + 樹木葬 + 3万円
- 地名 + 海洋散骨 + 3万円
または、下記のお墓探しサイトで、地名、供養方法(永代供養か樹木葬)を選んで検索してみてください。
ご希望の金額のお寺や霊園がわかったら、改めてそのお寺名や霊園名で検索をかけると、もっと詳しい情報が手に入ります。
東京にある3万円の永代供養
東京都にある3万円で永代供養できるところを、上記のやり方で検索してみました。
- 真清浄寺六角堂ひかり/ひかりの塔(神楽坂)
- 臨川山 厳浄院(文京区)
- 傳久寺(新宿区)
- 秋川霊園(西多摩郡日の出町)
探せばもっとでてくるはずですし、3万円じゃなくて4万円とか5万円のところもたくさんあります。
まずは、どんなところがあるのか調べてみることをおすすめします。
3万円でできる永代供養のやり方
- 墓じまいから永代供養するまでの手順
- 永代供養先を探す
- 墓地管理者(お寺など)に話す
- 石材店に調査を頼む
- 家族や親戚に了解を取る
- 石材店と契約
- 改葬申請する
- 墓じまいする
- 納骨する
- おすすめの代行業者3選
墓じまいから永代供養するまでの手順
墓じまいから永代供養を行う際の手順は、次の通りです。
- 永代供養先を探す
- 墓地管理者に話す
- 石材店に調査を頼む
- 家族や親族の了解
- 石材店との契約
- 書類手続き
- 墓じまい
この順番で考えていけばスムーズに墓じまいから永代供養まで完了できます。
永代供養先を探す
まずいちばん初めに、あなたが望んでいるような永代供養先があるのかどうかを調べます。
場所、金額、方法などをネットで調べたら、実際に現地までいって確かめてください。
ある程度絞れたら、実際に住職などの墓地管理者にアポを取ってお話を聞いてみましょう。
一度合葬してしまったら、二度と元には戻せません。慎重に選ぶのが大切です。
墓地管理者(お寺など)に話す
永代供養先を探すのと同時に、今あるお墓の墓地管理者と相談します。
まだ親戚や家族の了解を得られていないので、墓じまいをしたい旨とその理由を話して、どうすれば良いかを聞きましょう。
墓じまいを納得してもらいやすい理由は次の2つです。
- お墓を継ぐひとがいない
- お墓の管理ができない
墓地管理者(お寺)に初めに話をするのは、指定石材店があるかもしれないからです。
指定石材店があると、調査や撤去工事などをその石材店にしか頼めません。
石材店に調査を頼む
指定石材店があればその石材店に、なければ墓じまいをしてくれる石材店にお願いして、お墓の内部調査をします。
理由は上述したように、入ってる遺骨で金額が変わってくるからです。
調査の流れで、墓じまいの見積もりを取って起きましょう。
指定石材店がなければ、複数の石材店に相見積もりを取りましょう。ここまでは同時進行でOKです。
もちろん、契約はまだしないでください
家族や親戚に了解を得る
永代供養先を見つけて見積もりも取れたら、家族や親族に了解を得ます。
了解を得る内容はこちらです。
- お墓がなくなる
- 他の人と合葬される
- 二度と取出せない
- 先祖代々の遺骨も合葬される
- 位牌や仏壇はそのまま
ゆっくりと時間をかけて、これからの供養について話し合いましょう。
金額の見積もりも話せば、費用の一部負担も了承してくれるかもしれません。
墓じまいの費用は、基本的に祭祀承継者の負担です
石材店と契約
親戚や家族の了解を得られたら、石材店と契約します。
墓地管理者にも連絡して、その3者で日程や工事の打ち合わせをします。
後から追加の金額を請求されないように、しっかりと確認してから契約しましょう。
改葬申請する
墓じまいするためには、現在の墓地から遺骨を移す「改葬申請」が必要です。
改葬申請は地方自治体への申請します。そのために必要な書類の流れはこちらです。
- 役所のHPより改葬申請書をダウンロードして、必要事項を記入
- 今の墓地管理者にサイン、捺印してもらう
- 新しい永代供養先から受入証明書をもらう
- 役所に提出して改葬許可証を発行してもらう
申請書を出してから1~2週間はかかります。
書類の準備をしてくれる石材店もありますし、墓じまいの代行業者はトータルでお願いできるのでとても便利です。
墓じまいする
書類が揃って、石材店と墓地管理者の日程の打ち合わせができたら、墓じまいします。
墓じまい当日は、お経を詠んでもらう閉眼供養が必要です。お布施は3万円くらい。
閉眼供養が終わったら、遺骨を取り出して、墓石を撤去して、墓地を更地に戻します。
参列するのは家族と直系の親戚でいいのではないでしょうか。服装は略式礼装です。
納骨する
墓じまいを完了したら、取り出した遺骨を新しい永代供養先に持って行って納骨します。
納骨法要するところもありますし、そのまま渡して終わりのところもあります。
改葬許可証は新しい墓地管理者に渡して、墓じまいからの永代供養は完了です。
すべて終わったら、関係するすべての親戚には挨拶状を出します。
墓じまいしたことと新しい永代供養先を伝えておきましょう。
最後におすすめの代行業者を紹介します
おすすめの代行業者3選
墓じまいするときのおすすめの代行業者を3社紹介します。
所有者や管理者がわからないときにも、一度相談されるのをおすすめします。
「わたしたちの墓じまい」たったの5.6万円/1㎡から
引用元:わたしたちの墓じまい
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安心・安全の「イオンの墓じまい」
引用元:イオンのお葬式
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\ 詳しい金額はこちら /
すべてをワンセット「ミキワの墓じまい」
引用元:信頼のお墓のミキワ
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まとめ:たった3万円で安心の永代供養!【お墓を持たないライフスタイル】
この記事のまとめです。
- お墓を持たずに供養する方が増えている
- 若い世代だけでなく50代や60代の人々もお墓を持たない選択を考えている
- お墓を持たない理由は「継ぐ人がいない」「子どもに負担をかけたくない」など
- 永代供養は初めにお金を払えば、代わりにずっと供養していってくれる
- 一般墓以外は個人的なお墓がない
- 永代供養には一般墓、合祀墓、納骨堂、樹木葬の選択肢がある
- 合祀墓は他の遺骨と一緒に供養する方式で、低価格で利用できる
- 納骨堂は遺骨を個別に安置する施設であり、屋内で管理ができる
- 樹木葬は自然に帰す供養方法で、墓石を持たずに供養が可能
- 3万円でできる永代供養は合葬墓と樹木葬の2種類
- ただし、3万円は1人分。2人だったら6万円かかる
- 海洋散骨は自然に還る供養方法として注目されている
- 手元供養は遺骨を自宅で管理し、故人を身近に感じることができる
- 手元供養は、いずれ埋葬しなければならない
- お墓を持たない永代供養は経済的負担を大幅に軽減できる
- 合祀墓や樹木葬は後継者がいなくても安心して供養ができる
- お墓を持たない選択は、今後さらに増えると予測される
- 遺骨の数が多ければ、お金はどんどん高くなる
- お墓の中をまず調べてもらうのが大切
最後まで読んでいただきありがとうございました!
厚労省:墓地、埋葬等に関する法律の概要