「お墓を移すと良くない?」
「移転するとトラブルが!」
「移動すると不幸や祟りが?」
なんて、高齢者に言われると、先祖のお墓の移動や墓じまいをためらってしまいますよね。
実は、親戚の高齢者たちが「お墓を移すとよくない」と言うのには、理由があるんです。
その理由は大きく分けて4つあります。

伝統的・文化的トラブルと経済的なトラブル、感情のトラブル、移転した後のトラブルの4つです
この記事ではこの4つの理由を詳しく解説し、高齢者に心配されないように対策方法を紹介しています。
最後まで読んでもらえれば、親戚のすべての人に納得してもらって、トラブルなしに楽しく墓じまいできます。
参考:墓じまいのやり方
- 「お墓を移すとよくない」と言われる理由や迷信の背景
- 墓じまいや改葬に伴う経済的・感情的なリスク
- お墓を移す際に発生しやすい親族とのトラブルとその対処法
- 正しい手順で準備を行えばトラブルを回避できる
「お墓を移すとよくない」と言われる理由と対策


- 「不幸になる」「祟りにあう」と言われる本当の理由
- 伝統的・文化的背景
- 経済的なトラブル
- 感情のトラブル
- 移転した後のトラブル
- お墓を移すことを何という?
不幸になるとか祟りにあうと言われる本当の理由


「お墓を移すとよくない」「お墓の移動は不幸になる」「祟りが起こる」と言われる理由は、大きく分けて4つあります。
- 伝統的・文化的背景
- 経済的なトラブル
- 感情のトラブル
- 移転した後のトラブル
ひとつずつ詳しく説明します。
伝統的・文化的背景


伝統的・文化的背景とは、言い伝えとか昔ながらの考え、思いです。
なぜ昔から「お墓を移すのは良くない」と言われるのか、その理由は4つあります。
- 古くからのしきたり
- 故人の魂が宿ってる
- 祟りや不幸の恐れ
- 先祖のバチに対する信仰
古くからのしきたり
「古くからのしきたりだから」とよく言われます。
日本では、先祖の霊を大切にする文化が根強く、お墓はその家の歴史や伝統の象徴とされています。
特に、地方の小さな村では、お墓を移すことが「ご先祖様への不敬」として捉えられることがあります。
このような古くからのしきたりを信じてしまってるので、お墓を移すことに抵抗感があるんです。
ただ、その根拠は曖昧なんです。「古からのしきたりだから」としか言われません。
故人の魂が宿ってる
日本の伝統的な考え方では、お墓には故人の魂が宿っており、お墓に安らかに眠ってるとされています。
そのため墓地は聖域で、安らかに眠ってるのでむやみに移動してはならないとされています。
つまり、お墓の引っ越しは魂の安住を乱してるとみなされるんで
祟りや不幸の恐れ
お墓を移すと不幸や祟りがあるという伝承は、日本の民間信仰に深く根付いています。
このような信念は、古代から続く先祖崇拝の一環であり、墓の移動が先祖の怒りを招くと信じられています。
現代でも、この考え方は地方を中心に根強く残っています。
お墓を移した直後に家族に不幸が相次ぐと、これを祟りだと勝手に結びつけてしまうわけです。
先祖のバチに対する信仰
「お墓を移すとバチが当たる」という信仰も、同様に日本の民間伝承に深く根付いています。
この考え方は、先祖を尊重しない行為が、子孫に不幸をもたらすというものです。
「バチがあたる」を漢字で書くと「罰が当たる」で、「悪い行いをした人に天罰が下る」という意味です。
とはいえ、なぜバチが当たるのか、何が悪い行いなのか、説明してくれる人はいません。



こういったことを言われたら、どうすれば良いのでしょうか
伝統的・文化的背景は迷信
見てきてもらったように、お墓を移すことに対する伝統的・文化的背景は、根拠がない迷信です。
極端なことを言えば、お墓は単なる石でしかないです。魂もそこにはいません。あえて言うなら、お墓や位牌はあの世へのアンテナみたいなものです。
そもそもですが、仏教でも他の宗教でも、亡くなったら天国のような場所に行くと説明されています。
2,3年に1回お墓参りに行くよりも、お墓はなくても毎日心のなかで手を合わせて心を寄せる方が、先祖にとってはよっぽど良いわけです。
いろいろな宗教の指導者や住職の中で、「お墓を移せば悪いことが起こる」と脅してる方は一人もません。
正しい手順と供養を行いながら墓じまいすれば、問題は生じるわけがないんです。



伝統的な背景に囚われず、あなた自身で判断しましょう
経済的なトラブル


「古くからのしきたり」とか「祟りがある」と言ってる方の心の奥には、経済的なトラブルを危惧する気持ちも混ざっています。
- 高額になりがち
- 詐欺・安心性
そう思っていながらも、お金のことを言い出せないので、しきたりとか祟りのせいにしてるわけです。
高額になりがち
高額になってしまい、生活が困るんじゃないかという気持は良くわかります。
なぜなら、墓じまいや改葬をネットで検索すると200~300万円と出てくるし、そういう人も実際にいるからです。
そんなにお金をかけたくもないし、今の生活を続けたいと思うのは高齢者だけじゃないです。
ある意味、とても現実的な考え方ですね。
詐欺・安心性
墓じまいやお墓の移転に関連する詐欺やトラブルもニュースでよく見ますので、それを心配してる方もとても多いです。
悪質な業者による高額請求や、離断トラブルはよくありがちです。
消費者庁や国民生活センターには、墓じまいに関する詐欺被害の相談が寄せられており、高額請求や不当なサービス提供を受けたケースが報告されています。
引用元:国民生活センター
自宅から遠く、自分も入るつもりはないので、墓じまいを寺に申し出たところ、300万円ほどの高額な離檀料を要求され困惑している。払えないと言うとローンを組めると言われた。(80歳代 女性)
跡継ぎがいないのでお寺に離檀したいと相談したところ、過去帳に8人の名前が載っているので、700万円かかると言われた。不当に高いと思う。(70歳代 女性)
墓じまいを経験する人はとても少ないですし、情報も少ないので騙されてしまうことが多いんです。



では、どうしたらいいのでしょうか?
経済的なトラブルを避ける方法
経済的なトラブルを避けるためには、できるだけ多くの情報を集めるのが大切です。
- 複数の業者からの相見積もり
- 業者の口コミ
- お寺の口コミ
- 墓じまいのやり方の情報
- 実際に墓じまいされた方や専門家の話
経済的なトラブルが心配で「お墓を移すのは良くない」と言う人には、「経済的なリスクはない」と断言するのが基本です。
そのためには、「低価格」「安心な業者」「手厚い供養」の3つの柱が基本になります。
感情のトラブル


感情的なトラブルが心配で、「移すのは良くない」という方も多いです。
そういう方が心配するトラブルの相手は、3つです。
- 親戚とのトラブル
- 兄弟とのトラブル
- お寺とのトラブル
親戚とのトラブル
親戚とのトラブルの根本は、考え方の違いです。
お墓を移すことが「先祖に対する不敬」と見られたり、経済的な負担を嫌がったり、心の拠り所がなくなることに反対だったり、いろいろな理由から感情的な対立が生じます。
例えば、ある家庭では、祖父母の墓を都市部に移転しようとした際、地方に住む親戚が強く反対し、親戚間の関係が悪化したケースが報告されています。
参考;親族の同意が必要な理由
兄弟のトラブル
兄弟間でも、お墓を移すことに対する意見の相違が原因でトラブルが発生するのはよくあります。
特に、兄弟それぞれが異なる地域に住んでいるときに多いです。
兄弟の一方が墓地の近くに住んでおり、他方が遠方に住んでいる場合、または両方とも遠方に住んでるときに揉めやすいです。
実際に、ある家族では、墓の移転を巡って兄弟間で意見が対立し、最終的に裁判所まで行ってしまったケースも報告されています。
お寺とのトラブル
お寺との関係が悪化することも、お墓を移す際の大きな問題の一つです。
特に、両親は長年お世話になっていたけど、自分の代ではなおざりになっていた場合、離檀料や供養の手続きでトラブルが発生するケースがあります。
昔はお世話になっていたのが最近連絡が途絶えていて、そんな人がいきなり墓じまいの話をするとトラブルになりがちです。
中には、住職が埋蔵証明書を出さないと脅してくる所まで、こじれてしまうケースも報告されています。



感情のトラブルは、中々解決しにくいです
感情のトラブルを起こさない方法
感情的なトラブルを避ける一番の方法は、コミュニケーションです。
コミュニケーションの根本に、相手への思いやりを持つのが大切です。
相手に敬意や愛情を持って接するのが、一番の方法になります。
具体的には、次の言葉を胸の中で繰り返しながら話をしましょう。
- いつもありがとうございます
- 感謝しています
- 幸せを祈ってます
移転した後のトラブル


お墓を引っ越した後のことが心配で、「お墓を移すのは良くない」という方もいらっしゃいます。
引っ越した後とは、具体的に次の2つです。
- 引越し先の不満
- 親戚からのクレーム
引越し先の不満
お墓の移転先に対する不満が生じることがあります。
- 遠い
- 見た目が悪い
- 歩くのが辛い
- 墓石が良くない
- 日当たりが悪い
HPやパンフレットなどには、見た目の良い写真が選ばれて載っています。
それだけを見せられてると、実際に現地に見にいったときに失望を感じることが多いです。
親戚からのクレーム
引っ越した後のことを考えたときに出てくるクレームは次の3つです。
- 手を合わせるところがなくなる
- 心の拠り所がなくなる
- あんな所に入れられると可愛そう
このように言われるのは、親戚が新しい供養先についてよくわかってないときが多いです。
墓じまいは一度しかできないので、失敗してしまうとその後もずっと言われ続けてしまうので注意です。



移転先や供養の仕方をしっかり説明するのが大事です
移転先に満足してもらう方法
お墓の移転先に、すべての親戚に満足してもらうためには、わかりやすい説明が重要です。
説明する内容は3つ。
- 供養先
- 供養方法
- 供養場所
供養先とは、住所のことです。親戚の方たちがどうやってその場所にいくのかを説明します。
供養方法とは、永代供養なのか、納骨堂なのか、樹木葬なのか、散骨なのかということです。
移転した後にどうやって手を合わせるのかを説明します。
供養場所は、実際に目で見てもらいます。
できれば四季、朝昼晩、晴れ、雨、曇など、いろいろなシチュエーションで何度もその場所を見てもらいましょう。



納骨前に何度も行くことで、違和感がなくなっていきます
お墓を移すことを何という?
ちなみに、お墓を移すことを「改葬」といいます。
改葬には大きく分けて、お墓を作るパターンとお墓を無くすパターンの2つがあります。
お墓を作る改葬のパターン
お墓を作る改葬は、新しくお墓を作って、古いお墓から新しいお墓へ引っ越す場合です。
遠い実家にあって、お墓参りが不便だから近くにもってきたり、父方のお墓と母方のお墓を一緒にする両家墓のような場合があります。
どちらにせよ新しくお墓を作るので、費用は200万円前後はかかる場合が多いです。
お墓を無くすパターン
新しくお墓を作らずに、遺骨を取り出したあとに、すでにある新しい供養先へ納骨するパターンです。
納骨堂とか合祀墓、樹木葬、散骨などがあてはまります。
次の世代にお墓を守っていく人、承継者がいない場合が多いです。
このお墓をなくして既存の供養先に納骨することを、一般的に「墓じまい」と呼びます。
お墓を移すのはよくないと言われないための方法


いざというときに、「お墓を移すのは良くない」と言われないために、あらかじめ準備しておく方法や手順を紹介します。
- 増えてきている理由
- 墓じまいのメリット
- 墓じまいのデメリット
- 先祖の墓を移動する手続きや流れ
- お墓を移動する費用
- 新しい納骨先にかかる費用
- 反対されないための方法
- お墓を持たない選択肢とその影響
- お墓を持たないことのメリットとデメリット
- お墓を持たない場合の供養方法
- おすすめの代行業者3選
増えてきている理由


まずは、あなたが墓じまいをしたいと思ってる理由をはっきりさせましょう。
全国の改葬件数を見てみても、この最近ではかなり増えてきています。


青い棒グラフが、2013年から2022年までの全国の改葬件数です。右肩上がりに伸びてきているのがわかります。
ちなみに、オレンジの折れ線グラフは無縁墓改葬件数です。毎年のように無縁墓を4000件弱改葬しています。
改葬した人たちにお話を聞くと、5つの大きな理由がありました。
- お墓が遠い・お参りできない
- 継ぐひとがいない
- 考え方の違い
- 手入れができない
- 子どもたちに迷惑をかけたくない



親戚を説得するときに、参考にしてみてください
お墓が遠い・お参りできない
お墓が遠く、日常的にお参りができないという悩みが、墓を移す理由として一番多いです。
都市化や移動手段の発展により、家族が全国各地に分散して暮らすケースが増えています。
その結果、元の墓が遠く、日常的にお参りができないんです。
だったら、お墓を近くに移してしまおうという考え方です。
親戚の方も、こまめに行けるようになれば、喜ぶのではないでしょうか。
継ぐ人がいない
高齢化や少子化の影響で、墓を継ぐ人がいなくなってしまうことも、墓を移す理由の一つです。
昭和の頃とは違って、一人娘や一人息子も多いですし、長男と長女の結婚もよくある話です。
それが続くと、一人で両家のお墓の面倒を見たり、さらにその上の親戚の墓も・・・なんてことも、これから起こりうる話です。
私の経験ですが、50代の頃、私の実家のお墓と妻の実家のお墓を継ぎました。
さらに、私の実家の本家(父の兄)のお墓と、妻の実家の本家(義理の父の兄)のお墓を継ぐ人がいないと言われて、めちゃめちゃ困りました。
私の子供にも迷惑かけられないので、結局、合計4つのお墓を墓じまいして、長野市の善光寺さんの雲上殿にある納骨堂で供養しています。
この先5年とか10年の話ではなく、50年とか100年先の話をしてあげれば、親戚の方も納得するのではないでしょうか。
考え方の違い
お墓に対する考え方も、だいぶ変わってきています。
昔は「家族の伝統を重ねていくもの」「終(つい)の棲家」「先祖や家を守るもの」と伝えられてきました.
今では、「ただのカルシウム置き場」「お墓なんていらない」「仏壇や位牌、遺影で十分」と思ってる方もだいぶ増えてきています。
大切なのは故人を思う心です。
1年に1度お墓に行って手を合わせるよりも、近くにお墓を移したり手元供養したりして、毎日心のなかで手を合わせることのほうが大事だと考える人が増えてきています。
手入れができない
お墓のお手入れが難しくなってるのも、移転の理由となることが多いです。
遠くにあるのはもちろんですが、たとえ近くにあっても高齢になるとそこに出かけるのも大変になってきます。
杖や車椅子が必要となると、そんなに簡単に行けないですし、連れて行ってくれと頼むのも心苦しくなります。
お仕事や毎日の忙しい生活の中で、お墓の手入れが十分に行えなくなってしまいがちです。
そんな状態にしておくよりは、永代供養にしたり、樹木葬にしたほうが、ご先祖様も喜ばれると思う方が増えてきています。
子どもたちに迷惑をかけたくない
そもそもですが、子供に負担や迷惑をかけたくないという気持ちは誰もが思ってます。
自分がこんだけ苦労してるのに、それを子供に押し付けるなんて・・・と思う方が急激に増えてきています。
そりゃそうですよね。自分はおじいさんやおばあさんを知ってますが、息子や孫はその人達の顔も見たことがないわけですから。
ご自身に置き換えてもわかるはずです。3代前、4代前のご先祖様に思い入れはないし、そのためにたくさんのお金が・・・と考えてみてください。
時間がたてばたつほどお金はかかります。自分の代でなんとかしてあげたいと思う方が多いです。



次にメリットとデメリットを解説します
墓じまいのメリット


お墓を移すメリットは大きく分けて3つです。
- 管理の利便性向上
- 将来を見据えた選択肢
- 経済的なメリット
管理の利便性向上
遠方にあるお墓を近くに移せば、管理の利便性、つまり定期的な手入れやお墓参りが容易になります。
これにより、家族や親戚が気軽にお墓参りを行い、先祖供養を続けやすくなります。
さらに、永代供養墓や樹木葬を選べばお手入れ自体なくなり、お墓参りするだけになるので、かなりサスティナブルな選択と言えます。
将来を見据えた選択肢
お墓を移すことは、将来を見据えた賢明な選択肢となります。
そもそもですが、あなたがお墓を移すのを悩まれてるのは、現状に何かしらの問題があるわけです。
将来に何かしらのマイナスがあると考えられるので、今解決したいと思われてるはずです。
つまり、今解決しないとずっと悩み続ける状態が続くわけです。あなたが行動を起こさない限り、現状は変わらないからです。
なので、「お墓を移す」のが今ある問題の最適解なら、どうにかしてお墓を移せるように考えるのが大切です。
お墓を移したら、別な問題が起きるかもしれませんが、そうなったらそこで考えれば良いのではないでしょうか。
経済的なメリット
お墓を移すのは、経済的なメリットにもなります。
お墓が遠くにあればあるほど、管理するのにお金がかかるはずです。それはお墓がある限り、100年、200年続きます。
永代供養墓、樹木葬、散骨、手元供養への移転は、将来的な管理の負担を軽減するための有効な手段です。
永遠に続く出費を避けられるだけではなく、こうやって悩んでる時間はもちろん、管理する手間暇も削減できます。



一方で、デメリットもしっかりみておく必要があります
墓じまいのデメリット


お墓を移したときのデメリットは、2つです。
- 精神的・心理的負担
- 費用面の負担
精神的・心理的負担
お墓を新たに建てて引っ越すときは問題ないですが、永代供養、樹木葬、散骨、手元供養の場合は、心の拠り所がなくなったと思われがちです。
高齢者になればなるほど、墓石に手を合わせるイメージが強いので、手を合わせる場所がなくなったと思ってしまうんです。
墓石のような祈りを捧げるシンボル的存在がないと、戸惑ってしまうのが人間です。
もしも頑強に反対される方がいらっしゃれば、時が立つのを待ったり、分骨してその方のところでも同時に供養してもらうのもひとつの手です。



手元供養ができれば、逆に喜ばれるかも?
費用面の問題
お墓を移す際には、かならず費用がかかります。
墓じまいしようと思うと、新しい墓地の購入費用などもいれると、総額が数十万円から百万円を超えることも珍しくありません。
ただし、墓じまいを安く抑える方法はいろいろあります。
それを含めて、50年後、100年後を考えて、どのような供養方法が良いのか、どのように子孫に伝えていくのかしっかりと考えて、結論を出しましょう。
先祖の墓を移動する手続きや流れ


先祖のお墓を移動する手続きや流れは次の通りです。
- 親戚との相談
- お寺との相談
- 石材店と契約
- 書類の手続き
- 墓じまい
- 納骨
参考:墓じまいの手順
1. 親戚との相談
説明してきましたように、まずは親戚や家族全員と相談して了承を得ます。
全員が供養方法と供養先に納得するまでは、次の段階に進んではいけません。
このステップがいちばん大切で、うまくいくかいかないかはこの部分にかかっています。



1年くらいかけてもいいかもしれません
2. お寺との相談
新しい供養方法や供養先が決まったら、今お墓があるお寺に話をしに行きます。
お寺は長年お世話になった場所であり、急な移転の知らせはトラブルの原因となることがよくありますので注意しましょう。
まずは日頃の感謝を伝えるとともに、悩んでる内容を話して相談する形で話すのが大切です。
いきなり結論を告げると、相手もへそを曲げてしまう可能性があります。円滑なコミュニケーションを心がけてみてください。
3. 石材店と契約
お寺には指定石材店が入ってるときもありますので、まずはどこにたのめば良いのかお寺に聞きましょう。
どこでも良いと言われたら、近くにある複数の石材店で相見積もりを取りましょう。
見積もりを取るときには現地を診てもらうのと、追加代金が発生しないのを確認するのが大切です。
また、遺骨の柱数を確認してもらいましょう。必要な書類や新しい納骨先での金額が変わってきます。
4. 書類の手続き
お墓を移す際には、いくつかの書類が必要です。
- 改葬許可申請書(役所)
- 埋蔵証明書(墓地管理者)
- 受入証明書(新しい供養先)
5. 墓じまい
お墓を移す当日は、さまざまな作業が行われます。
- 閉眼供養
- 遺骨の取り出し
- 墓石の撤去
6. 納骨
取り出した遺骨を新しい供養先に持っていきます。分骨が必要なら、取り出した後に専門業者に出します。
納骨する日は、新しいお墓の場合は開眼供養を行ってから納骨し、永代供養墓や樹木葬では、そのまま納骨します。
お墓を移動するための費用
お墓を移動する時に費用がかかるのは、次の5つです。
- 書類代 ~1万円
- 閉眼供養 3~5万円位
- 離檀料 ?
- 墓石撤去・更地化 平均10万円/㎡
- 新しい納骨先 3~200万円
書類代、閉眼供養のお布施、墓石撤去代は、必ず必要になってきます。
考えないといけないのは、新しい納骨先で、納骨先によって金額が変わってきます。
新しい納骨先にかかる費用
大きく分けて新しい供養先は6つです。
- 一般墓(お墓を建てる)100万円~
- 永代供養墓(一般墓)50万円くらい
- 永代供養墓(合葬墓)3万円~
- 樹木葬 10万円~
- 散骨 5万円~
- 手元供養 5万円~
金額は地域や供養先によって変わってきます。
一般墓(近くにお墓を建てる)
新しくお墓を建てると、最低でも100万円はします。
前述したように、遠くの実家から近くに持ってきたり両家墓にする場合です。
次の世代でお墓を守っていってくれる人が大勢いらっしゃればいいですが、承継者がいない場合は避けたほうがいい選択肢の一つです。
永代供養墓(一般墓、合葬墓、樹木葬)
永代供養墓は、あなたの代わりにずっと供養していってもらえるお墓で、承継者がいなくとも大丈夫なお墓です。
永代供養墓には3タイプあります。
- お墓を建てて永代供養 50万円~
- 合祀墓(他の人と一緒に入る合葬墓) 3万円~
- 樹木葬 10万円~
ただし、新たにお墓を建てて永代供養してもらったり樹木葬の場合は、30年後とかには合葬墓に入れられるケースが多いです。
永代供養の場合、一度入れたら遺骨は取出せません。
合祀墓(永代供養)
他の人と一緒に入るお墓を合祀墓と呼びます。
お墓を建てるわけでもなく、個別でもないので、費用は一番安くすみます。もちろん、後から取り出すのは不可能です。
合祀墓の需要が近年高まってきています。
樹木葬(合葬墓、個人墓)
樹木葬は樹木の周りの地面に、遺骨を袋に入れてそのまま埋蔵する形で、合葬式と個人式があります。
合葬式の樹木葬は10万円くらいからで、個人式の樹木葬は20万円くらいからです。
永代供養墓のように、後から遺骨を取り出すことは不可能です。
散骨
散骨のなかでも海洋散骨は、故石原裕次郎さんがされたのがきっかけで広まりました。
遺骨は法律によって、墓地以外には土をほって埋められません。
土の上にまくのは違法ではなく限りなくグレーですが、条例によって禁止されてる地区もあり、簡単に近くの山にまくというのはできません。
ちなみに海にまくのも、簡単にはできず業者に頼むしかありません。5万円位からあります。
手元供養
遺骨をそのままだったり、分骨したりして仏壇などにおいて供養する方法です。
分骨して、パウダー化してアクセサリーなどにする手元供養もあります。
散骨や永代供養、樹木葬と同時に分骨して手元供養するというのも良いのではないでしょうか。
親族から反対されないための手順


「お墓を移すのはよくない」と言われないために、考える手順を紹介します。
- 祭祀承継者か?
- 移動の引越し先・供養方法と費用
- トラブル回避策・注意点
1. 祭祀承継者か?
はじめに考えるのは、あなたが祭祀承継者かどうか?です。
祭祀承継者とは、すべての祭祀(お墓・仏具・位牌・家系図など)を一人で守り祀っていく人です。
お墓の移転の権利は祭祀承継者にあります。もしも、あなたが祭祀承継者でなければ、関わる必要はないです。
ただし、今の祭祀承継者に子供がいなくて必ずあなたに回ってくるとわかってるのでしたら、その祭祀承継者に墓じまいをお願いしておいたほうが良いです。
2. 移動の引越し先と費用
親族から文句が出るのは、お墓の引っ越し先とその費用です。
今までと供養方法が違う樹木葬や散骨、合祀墓にすると、昔の人は戸惑ってしまうので、「今のままでいいよ」というふうになります。
また、移動の費用も負担をお願いすると文句を言われやすいです。
3.トラブル回避策
親族間での意見対立や、お寺とのトラブル、経済的な負担など、トラブルは多岐にわたりますが、すべてはコミュニケーションです。
親族が納得できるように何度も話し合ったり、どういう供養方法なのかを何度も見せたりするのが大切です。
契約してしまったら変えられないので、契約の前に何度も現地を訪問して納得してもらいましょう。
さらに費用も負担をおねがいすることなく、せめて兄弟で分担するくらいの気持ちでいるほうが良いです。
後から何か言われないためには、この2つしかないです。
お墓の中の一人だけを移動するのもあり
あまりにも反対が激しいときには、お墓の中のひとりだけを移動するのありです。
反対してるひとが供養したいひとだけを別にしたり、逆に自分で供養したいひとだけをお墓から出す事もできます。


お墓を持たない選択肢とその影響
近年、個人的なお墓(一般墓)を持たない選択肢を選ぶ人が増えています。
その背景には、ライフスタイルの変化や少子高齢化、都市部における土地の制約などがあります。
個人的なお墓を持たない選択肢としては、合祀墓、樹木葬、散骨、手元供養などが挙げられます。
これらの方法は、従来のお墓を維持するコストや管理の手間を軽減できる一方で、故人を偲ぶ場所が明確でなくなるという課題もあります。
お墓を持たない選択肢を選ぶ際には、家族や親族とのコミュニケーションが重要です。
従来の供養方法に強いこだわりがある親族との間で意見が分かれることもあり、これがトラブルの原因となる場合もあります。
事前に十分な話し合いを行い、すべての関係者が納得する形で決めることが望まれます。
お墓を持たないことのメリットとデメリット


お墓を持たないことの大きな2つのメリットは、後継者が必要ないことと経済的負担の軽減です。
お墓を持たずに永代供養をすることで、後世までお墓を守っていく人が必要なくなります。
また、一般墓には購入費用や維持費用がかかり、お寺との付き合いにもお金がかかりますが、それらが一切必要なくなります。
一方で、デメリットとして挙げられるのは、故人を偲ぶ場所がなくなる、つまり手を合わせる場所がなくなると考えられてることです。
ただし、仏壇や位牌、遺影などに向かって手を合わせたり、法事をしていくことで、そのデメリットは解消されます。
お墓を持たない場合の供養方法


お墓を持たない場合の供養方法には、上述したように、合祀墓、樹木葬、散骨、手元供養などがあります。
- 合祀墓 3万円~ 他人と一緒に合祀墓に入る
- 樹木葬 5万円~ 樹木の下に埋葬される
- 散骨 5万円~ 海などにまかれる
- 手元供養 1万円~ 仏壇などで遺骨を管理
(ただし、手元供養は、いずれどこかに納骨しなければいけません)
どの供養方法にするかを検討する際には、それぞれのメリットとデメリットを把握し、家族や親族と話し合うのが大切です。
家族や親族に納得してもらわないと、後々からトラブルになりがちです。



色々手間がかかりますので、代行業者を使うのもおすすめです
おすすめの代行業者3選


墓じまいするときのおすすめの代行業者を3社紹介します。
所有者や管理者がわからないときにも、一度相談されるのをおすすめします。
「わたしたちの墓じまい」たったの5.6万円/1㎡から
引用元:わたしたちの墓じまい
「わたしたちの墓じまい」は創業18年の実績をもつ墓じまいの代行業者です。
サービス内容はこちら。
- お墓の撤去
- 離檀代行・サポート
- 行政手続きサポート
- 撤去業者持ち込み交渉
- 墓じまい全体のサポート
代行業者には珍しく、離檀代行・サポートもしてもらえます。お寺さんと揉めてるときに便利です。
サービスはそれぞれ別々に申し込めますし、トータルでのお願いもできます。
公式サイトで詳しいサービス内容や金額をご確認ください。
豊富な施工実績から多くの方に選ばれています。
永代供養、離檀代行・行政手続き、魂抜き・閉眼供養、散骨など
安心・安全の「イオンの墓じまい」
引用元:イオンのお葬式
日本全国で有名な大手企業「イオン」が提供するサービスです。
基本的なサービスがワンセットになっています。
- 行政手続き
- お骨の取り出し
- 墓石の解体・処分
- 墓地を更地に戻す
- お骨の受け渡し
公式サイトから詳細の金額をご確認ください。
\ 詳しい金額はこちら /
すべてをワンセット「ミキワの墓じまい」
引用元:信頼のお墓のミキワ
面倒な手続きは一切不要で、お墓の解体・処分から行政手続きまでワンストップで代行してもらえます。
サービス内容はこちら。
- 行政手続き代行
- ご遺骨の取り出し
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- 墓所の変換
行政手続きだけでもお願いできます。38,500円(税込み)です。
公式サイトから詳細をご確認ください。
よくある質問
- お墓を移すのはよくないと言われる理由は何ですか?
-
お墓を移すのはよくないと言われる理由には、大きく4つの背景があります。
- 伝統的・文化的背景: 先祖崇拝や地域のしきたりが影響しています
- 経済的なトラブル: 費用が高額になりがちなことや詐欺のリスクが関係しています
- 感情のトラブル: 親族や兄弟間の意見の相違やお寺との関係悪化が挙げられます。
- 移転した後のトラブル: 新しい供養先への不満や親戚からのクレームが発生することがあります。
- お墓を移す際の対策方法はありますか?
-
お墓を移す際の対策方法として、以下の点を考慮することが重要です。
- 十分なコミュニケーション: 親族全員と事前に話し合いを重ね、理解と納得を得ること
- 信頼できる業者選び: 複数の業者から見積もりを取り、口コミや評判を確認する
- 経済的な準備: 費用を事前に確認し、計画的に進める
- 供養先の選定: 親族全員が納得できる新しい供養先を選ぶ
- 伝統に配慮した説明: 宗教的・文化的背景を尊重しつつ、正しい知識をもとにした説明を心がける
- 墓じまいのメリットとデメリットは何ですか?
-
メリット
- お墓の管理がしやすくなり、供養が続けやすい
- 永代供養や樹木葬により、次世代への負担を軽減できる
- 将来的な経済的負担を抑えることができる。
デメリット
- 手を合わせる場所がなくなると感じる方がいる
- 新しい供養先や移転費用に多額の費用がかかる場合がある
- 親族間で意見の対立やトラブルが生じる可能性がある
まとめ:お墓を移すのはよくない?その理由と解決策を徹底解説
この記事のまとめです。
- 高齢者が「お墓を移すとよくない」と言うのは、古くからのしきたりによるもの
- お墓を移すと祟りや不幸が訪れるというのは迷信
- 故人の魂が墓に宿っていると信じられているため、移すことに抵抗感がある
- お墓を移すと先祖のバチが当たるというは嘘
- 伝統的・文化的な背景は迷信に基づいている
- 経済的な負担が高額になりやすいという懸念がある
- 墓じまいに関連する詐欺や悪質な業者の存在が心配されている
- 親戚間での感情的なトラブルが発生する可能性がある
- 兄弟間で意見が対立し、トラブルに発展することがある
- お寺との関係が悪化し、トラブルが生じるリスクがある
- お墓を移した後、移転先に不満が生じることがある
- 親戚から供養方法に対するクレームが出る可能性がある
- 供養先の選定には慎重な検討が必要である
- 経済的なトラブルを避けるため、複数の業者から見積もりを取ることが推奨される
- 供養方法の選定において、多数決を取り入れることが有効である
- お墓の移設には、関係者全員との事前相談が不可欠である
- トラブル回避に重要なのはコミュニケーション
- 墓じまいの手続きには、複数の書類が必要である
- 正しい手順を踏んで供養を行えば、問題は生じないとされる
- 現地を何度も訪問し、移設先に納得してもらうことが大切である



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厚労省:墓地、埋葬等に関する法律の概要