「散骨ってよくないの?」
「散骨は気持ち悪い」
「散骨すると成仏できない?」
散骨しようと思っているけれども、「散骨はよくない」と言われてる方へ。
散骨に関する不安や疑問を徹底的に解説します。
散骨を選んで後悔しないために、法的リスクや宗教的な懸念、さらには「気持ち悪い」と感じるスピリチュアルな側面についても詳しく触れます。
また、散骨が環境汚染につながるのではないかという不安や、遺骨が手元に残らず「成仏できない」といった心配についても取り上げます。
そのうえで、散骨費用や具体的なデメリット、そして「散骨は本当にだめな理由があるのか?」という点についても掘り下げていきます。
散骨に対する不安を解消し、安心して決断できるようサポートします
- 散骨はよくないと言われる法的および宗教的な理由
- 散骨に関する感情的な抵抗やスピリチュアルな懸念
- 散骨の費用や具体的なデメリット
- 散骨を選んだ場合に後悔しないための方法
散骨はよくないと言われる12個の問題点
散骨が「ダメだ」「よくない」と言われる理由は、人によってさまざまです。
大きく分けて、次の12個の理由がよく言われています。
- 法的な問題点
- 宗教的な懸念
- 手続きの不安
- 遺骨が手元に残らないことの懸念
- 感情的な抵抗感
- 周辺住民や関係者とのトラブル
- 後悔するかもしれない
- スピリチュアル的に怖い
- 気持ち悪い・・・
- 散骨と環境汚染の関係性
- 散骨すると成仏できないのか?
- 樹木葬との違い
なぜ「よくない」「だめだ」と言われているのか、一つずつ詳しく説明して、その対策も紹介していきます。
法的な問題点
散骨と聞くと、「逮捕される?」「散骨すると罰金はあるの?」など、法律的に認められてるのかどうか不安な方がとても多いです。
法律では、散骨は禁止されておらず問題ありません。
法律上の散骨の位置づけ
遺骨の埋葬に関する法律は、「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年)」です。
第 4条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。
第 5条 埋葬、火葬又は改葬を行おうとする者は、厚生労働省令で定めるところにより、市町村長(特別区の区長を含む。以下同じ。)の許可を受けなければならない。(引用元:厚労省)
この法律の中に書かれてるのは「埋葬」だけです。
「埋葬」とは土の中に埋める行為なので、「散骨」についての法律はないです。
落ち葉を上にかけてもダメです
旧厚生省生活衛生局の散骨に関する公式な見解(平成10年)は次のとおりです。
「墓地埋葬法は、本来、伝統的な葬法である埋葬・火葬の取締法規であり、葬法の在り方自体を直接的に規制するものではない。また、刑法の遺骨遺棄罪は社会的な習俗、倫理に関するものであり、相当な節度をもって行なう場合は、散骨を処罰の対象とすることはできないと解されている。」
「死者の意志を尊重した散骨が認められるとしても、それは無制限のものではない。」
「公衆衛生上又は国民の宗教的感情上の問題を生じるような方法で散骨が行われる場合には、墓地埋葬行政として当然規制の対象になる。」
「『散骨の自由』も公共の福祉による制約を受けるのは当然である。」
「それぞれの地方の実情を踏まえて、地方自治体の条例で定めることが適当であると考えられる。」(引用元:地方自治研究機構)
こうしたことから、散骨は日本において違法ではありませんが、合法でもないです。つまりグレー。
今のところは、葬送のための祭祀で節度をもって散骨をすれば、問題なしと言えます。
散骨を禁止している自治体やNGな場所
ただし、次の自治体では禁止されています。
- 北海道長沼市
- 七飯町
- 岩見沢市
- 長野県諏訪市
- 埼玉県 秩父市
- 本庄市
- 静岡県 御殿場市
- 西伊豆町
- 熱海市
もちろん、そのまま遺骨をまいてはいけません。粉骨してパウダー状にする必要があります。
刑法190条の死体損壊等罪に問われる可能性があるためです。
また、他人の私有地や自分の家の庭、公園などの公共の場所などへの散骨は倫理的にダメです。
散骨したいときには、きちんとした散骨業者に依頼するのが必須と言えます。
ハワイとか東京湾が人気ですね
宗教的な懸念
宗教的な観点から見た場合にも、散骨に対する懸念があります。
- 宗教的にはどうなの?
- バチが当たらない?
- 無宗教じゃないとダメなの?
- 成仏できないんじゃ?
- 教えに反するのでは?
実は、庶民のお墓が作られ始めたのは明治くらいからで、それ以前はみんな散骨でした。
なので、宗教的には、散骨は全く問題ないと言えます。
散骨に対する宗教的な見解
宗教は生きているときの教えです。亡くなったら天国に召されるのが基本パターンです。
亡くなったらどのように供養しないと成仏できないとか、お墓をどうしろとかは、どの宗教でもまったく言われてません。
そういう意味でも、宗教的に散骨でまったく問題ないです。
もちろん、分骨も仏陀の遺骨でされてるくらいなので、問題ないです。
たしかに、遺骨には魂は宿ってないかも
伝統的な供養方法としての散骨
今の日本では、散骨は新しい供養方法だとおもわれがちですが、全世界の宗教や文化で古くから行われています。
前述したように明治以前の日本では散骨が普通でしたし、ブータンでは散骨の風習があります。中国でも個人崇拝の対象となるのを避けたり、墓を暴かれないために散骨している指導者が多いです。
墓地や遺骨があると、信奉者たちにより聖地化してしまうので、それを避けていたんです。
平安時代の淳和天皇(上皇)が散骨されたり、万葉集の和歌にも詠まれてるのは有名です。
現代では、石原慎太郎・裕次郎兄弟のように、有名人でも散骨されてる方が多いです。
明治以前のお墓は支配階級の人たちのものでした
手続きの不安
「手続きがよくわからない」「手続きに不安を感じてる」といった思いから、「散骨はよくない」と言われてる方も多いです。
特に、初めて散骨を検討する場合、何から始めれば良いのか分かりませんよね。
散骨はまだまだ一般的ではなく、情報が十分に整備されていないため、手続きが不明に感じられるためです。
ただ、散骨はお墓に入れる手続きと同じで、とても簡単です。業者に頼めばすべてやってくれます。
散骨の手続き方法
散骨の遣り方は次の通りです。
- 家族や親族の了解を得る
- 遺骨と書類を業者に渡す
- 粉骨してもらう
- 散骨する
墓じまいをするときでも、お墓に入ってない遺骨でも、親族や家族の了解は必ず必要です。
あとからトラブルにならないように、しっかりと話し合いをしましょう。
新しい遺骨の場合は、火葬場からもらえる埋葬許可証とともに業者に渡します。
墓じまいのさいには、役所から改葬許可証を発行してもらって、遺骨と一緒に渡します。
参考 ⇒ 墓じまいのやり方
業者は遺骨をパウダー状に粉骨してくれますので、その後船に乗って散骨場所で散骨します。
業者に委託して代理でまいてもらうこともできます。
専門業者に依頼すれば手続きをスムーズに進められ、安心して散骨を行えます。
他の供養法に比べると楽ですね
遺骨が手元に残らないことの懸念
散骨すると遺骨が手元に残らないという懸念があります。
遺骨を自然の中に返すため、物理的な形で手元に残らないので、心の拠り所を失うと言われます。
口コミでも、「遺骨が手元にないと寂しい」「心の支えがなくなった気がする」といった声が多く見られます。
ただ、遺骨の代わりに位牌だったり仏壇だったり、遺影がありますので、それらに向かって手を合わせられます。
手元供養や分骨での対処
「心の支えがなくなった気がする」といった不安に対しては、分骨して手元供養する方法をおすすめしています。
分骨は、遺骨の一部を手元に残してミニ骨壺に入れて仏壇で供養したり、アクセサリーにして散骨後も故人とのつながりを保つ手段です。
これにより、散骨をしながら心の拠り所を失わずに済むため、散骨に対する不安を和らげることができます。
ただ、分骨した遺骨も、いずれどこかに納骨して供養しないといけません。
ネックレスもいいけど、指輪もステキね
感情的な抵抗感
散骨に対して「怖い」と感じる人が多いのは、主に感情的な抵抗感や、従来の埋葬方法とは異なる新しい形の供養方法であるためです。
遺骨を粉末状にして自然に撒く行為が、一般的な墓地埋葬と大きく異なり、その未知の要素に対する不安や恐怖心が生じやすいのです。
多くの人は、遺骨をお墓に安置し、供養を行うという形に慣れており、その枠を超える散骨に対して不安を感じてしまいます。
こんな場合は、業者に相談したり、散骨の動画などを何度もご覧になってみることをオススメします。
そのうえで、家族と相談してみてはどうでしょうか。
散骨が怖いと感じる人への対応策
このような感情的な恐怖に対処するためには、散骨についての正しい情報を収集し、家族や親族と十分に話し合うのが重要です。
無理に散骨を選択するのではなく、他の供養方法を検討し、家族全員が納得できる形で供養を行うことが、心の安心感を得るためには不可欠です。
夫婦で話し合って海洋散骨することに決めました。いろんな選択肢があると思うのですが、田村家は生前、母ちゃんが墓じまいをしたので、墓がありません…色々と考えて海洋散骨をハウスボートクラブさんに依頼することに決めました。海洋散骨体験をすることでかなりイメージできました。 pic.twitter.com/7O0dEX0yY5
— 田村淳 (@atsushiTSK) July 29, 2024
もうすぐ命日なので海洋散骨した奥さんに花を手向ける。
— へっぽこ平社員 (@E2aSJu7GvmvaXAf) August 25, 2024
あれからもう5年も経つ。
色々な事があった。
これからも娘が第一なのは変わらないけど
唯一の親友はもう居ない。
現実を受け入れて少しずつ一人の楽しみを見つけていこうかな。
良いよね、ママ。
幸せをありがとう。#死別 pic.twitter.com/9Q7XTbGgAc
周辺住民や関係者とのトラブル
散骨を行って周辺住民や関係者とのトラブルが起きるというニュースもたまにあります。
トラブルの原因は、散骨する場所です。
散骨は、公共の場や他人の所有地では行ってはいけません。
禁止されてる自治体もありますので、しっかりした散骨専門業者と打ち合わせをして、トラブルが起きないように進めればだいじょうぶです。
散骨前に考慮すべきマナー
散骨を行う際には、周囲の環境や人々への配慮やマナーがとても重要です。
- 貴金属やプラスチック、ビニール類など自然へ還らないものはまかない
- 当日は喪服を避けて普段の服装で行く
- 動きやすい服や靴で行く。ハイヒールなどは避ける
- 必ず粉骨(2mm以下)と六価クロムの中和を行う
- 水溶性の袋にいれる
素人では散骨場所の是非がわからないので、必ず散骨業者に依頼するのをおすすめします。
また、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のラストシーンのように、手から風に乗せてまくのはマナー違反で、やってはいけなせん。
しっかり袋に入れて、海面近くから落とすようにするのが礼儀です。
なんか、イメージと違うような・・・
後悔するかもしれない
散骨を選んで後悔してしまうかもしれない・・・と思ってしまう人も多いです。
まだやったことのない未知のものなので、どうなるのかわからない、怖い、というのが主な理由です。
ただ、実際に後悔している人の理由の多くは、十分な理解を得ないまま決断してしまったうという点です。
やってみたらだめだった、やらなければよかったという意見は少なく、後から色々言われて後悔してるという意見が多かったです。
こうした後悔を防ぐためには、事前に家族や親族と十分に話し合い、散骨以外の選択肢も含めて検討することが重要です。
完全に納得してもらわないと・・・
スピリチュアル的に怖い
「スピリチュアル的に怖い」という方もいらっしゃいます。
霊が迷うのではないか、いつまでも側にいるのでは?と心配してしまうんです。
こうしたスピリチュアルな懸念は、宗教的な教えや個々の信念によるところが大きいです。
スピリチュアルな不安を持つ人には、宗教的な話をしたり、お坊さんのお話やユーチューブなどの動画を一緒に見て不安を解消するしかないです。
無理に推し進めるのではなく海に、その人や家族の信念に合った供養方法を話し合い、選択していくのが重要です。
スピリチュアル関係は思い込みなので、難しいです
気持ち悪い・・・
散骨に対して「気持ち悪い」と感じる人もいらっしゃいます。
ネット上でも「海に遺骨を撒かれるのが気持ち悪い」「粉骨するのが怖い」「遺骨を見るのが気持ち悪い」といった意見が多く見られます。
そういった不快感を和らげるためには、散骨場所まで行かないようにしたり、直接遺骨を見ないように配慮するような工夫が必要です。
散骨と環境汚染の関係性
海洋散骨の場合、遺骨が海に撒かれることで、海洋汚染につながるのではないかと心配する声があります。
実際には、遺骨はカルシウムを主成分としており、適切に粉骨され六価クロムが除去されていれば、環境に与える影響はないです。
そもそもですが、自然界には動物の骨はたくさん転がっていて、いずれ土になりますし、江戸時代以前の人間の骨も海や山の中にたくさんありました。
今でも、世界中の紛争地域には、人間の骨が転がっている地域はたくさんあります。
なので海洋汚染とはまったく関係ないのですが、環境への配慮を十分に行ってくれる専門の業者に依頼して適切に処理するのが重要です。
散骨するのも大変です
散骨すると成仏できないのか?
高齢者には、散骨をすると成仏できないのではないかという懸念があります。
遺骨が特定の場所に安置されないことで、魂が迷うのではないかと考えてしまうんです。
しかし、亡くなった時や納骨するときには、しっかりとお経をあげてもらっており、すでに成仏しているわけです。
成仏できない、道に迷うと考えられてる方がいれば、散骨する前にお経をあげてもらい供養をしっかりすればいいんです。
結局は気持ちの持ちようなので、位牌や仏壇にお花を供えたりお線香をあげてもらえば、気持ちも晴れます。
樹木葬との違い
樹木葬の方が良いという方もいらっしゃいます。
樹木葬は、遺骨を土に還し、墓石の代わりに樹木を墓標とする供養方法です。
散骨と同様に自然に還るというコンセプトなのですが、特定の場所に遺骨を安置するため、家族や親族が訪れて供養できるという点で、散骨とは異なります。
樹木葬と違う散骨のメリットは、将来の供養が必要ないこと、特定の場所まで行かなくても良いこと、費用が安いこと等が挙げられます。
樹木葬にもメリット・デメリットがありますので、良く話し合われて、どちらを選ぶのかお決めください。
樹木葬も最近、大変人気になっています
散骨はよくない?家族との合意と理解を得る方法
散骨がよくないと言われる理由を見てきましたが、そのうえで、散骨への家族の理解と合意を得るには、散骨についてよく知ってもらうことが大切です。
そのために説明しなければいけないのは、次の7つです。
- 散骨の種類
- 費用の内訳と相場
- 場所を選ぶ=業者を選ぶ
- 散骨の手続きやマナー
- 家族や親族の理解を得るためのポイント
- メリット
- デメリット
これらのことをしっかり理解してもらえれば、あなたが望んでる散骨に賛成してもらえるはずです。
この6つについて詳しく解説してきます。
散骨の種類
一言で散骨と言っても、いろいろな種類があります。
- 海洋散骨
- 委託散骨
- 合同散骨
- 立会散骨
- 山林散骨
- 空中散骨
- 宇宙散骨
海洋散骨
海洋散骨は海に散骨する方法で、一番メジャーでトラブルも起きにくいです。
一般的に、船で海岸から数キロ離れた沖合まで行って、その場所で散骨します。
散骨方法は、パウダー状にした遺骨を水溶性の紙袋などに入れて、そのまま海の中に投入します。紙筒などを使って、袋に入れずに直接海に投入する業者もあります。
業者によって、他のやり方もありますので、確認が必要です。
山林散骨
山林散骨は、山奥の山や林にまくもので、業者の土地や散骨専用の土地にまきます。
決して国有地や都道府県所有地、個人の所有地にまくわけではありません。
散骨という性格上、穴をほったり、墓標を立てるのはできません。
空中散骨
ヘリコプターや飛行機から海に向かって散骨する方法です。
バルーンに詰めて落とすバルーン葬というものもあります。
費用は格段に高くなります。
宇宙散骨
粉骨したものをカプセルなどに詰めて、ロケットで打ち上げる方法です。
日本でも1,2ヶ所でしかやっておらず、地球の周りを回るタイプ、外宇宙へずっと飛び続けるタイプなどがあります。
とてもロマンチックに見えますが、費用はかなり高いです。
委託散骨
委託散骨とは、家族に代わって業者がその場所まで行って散骨する方法です。
業者によって、散骨しているところを写真にとって家族に渡したり、散骨証明書を発行したりするところがあります。
海にしろ、山にしろ、高齢者にはなかなか行けない場所が多いので、とてもありがたい方法です。
合同散骨
合同散骨は複数の家族が一緒に現場まで行って、散骨するものです。
主に海洋散骨で行われます。船のチャーター料金は高いので、複数の家族で分割するという趣旨です。
遺族別に時間と場所を変えたりしてくれますが、その場所や時間を自由に決められないのがデメリットです。
また、乗れる人数も限られています。
立会散骨
1隻の船をチャーターして散骨する方法です。
家族や親族、参列したい人を乗せて、沖合まで行って散骨する方法です。
関係者しか乗っていないので、場所や時間を自由に設定できるのがメリットです。
費用の内訳と相場
ここではメインとなる海洋散骨の費用について解説します。
海洋散骨にかかる費用は、次の通りです。
- 交通費
- 粉骨費用 3万円前後
- 散骨費用 5万円~
相場としては、全体で10万円から30万円程度が一般的です。
海洋散骨は形態によって変わってきます。
- 委託散骨 5万円~
- 合同散骨 10万円~
- 立会散骨 30万円~
おおざっぱな金額ですが、だいたいこのくらいを考えておけば大丈夫です。
費用も大事ですが、散骨する場所も大事です
場所を選ぶ=業者を選ぶ
散骨を行う場所の選定は、非常に重要なポイントです。
山や森林、公園に散骨してくれる業者は少なく、ほとんどが海洋散骨の業者になります。
海洋散骨の場所は業者によって大体決まってきます。散骨したい場所に希望があればその近くの業者を選ぶ必要があります。
住んでる場所のお近くでも良いですが、ハワイとか沖縄といった人気の場所もあります。
業者に依頼する際の注意点
業者に依頼する際の注意点は、サービス内容や料金の明確な説明を求めること、契約書をしっかりと確認するのが重要です。
また、業者が散骨を行う際に遵守すべき法律やマナーについても確認し、適切な形で散骨が行われるか確認するのが必要です。
また、口コミやネットでの評判も調べてみましょう。
墓じまいから散骨するときには、墓じまいの代行業者にお願いして探してもらうのもおすすめです。
業者にもいろいろあるので、注意しましょう
手元供養と散骨の併用プラン
粉骨する際に分骨して、ミニ骨壺やアクセサリーに分けてもらい、手元供養を同時に行う人もいます。
散骨してしまうと手を合わせる場所や対象がなくなるので、手元に持っておきたいという願いがあるからです。
お金はかかりますが、故人を偲ぶ場所を確保できて安心する方もおおいです。
ただし、分骨したものもいずれ納骨しないといけません。業者から分骨証明書をもらっておきましょう。
家族や親族の理解を得るためのポイント
散骨を行う際には、家族や親族の理解を得ることが何よりも重要です。
散骨を選ぶ前に、家族や親族と十分に話し合い、全員が納得できる形での決定が求められます。
家族や親族に説明する際には、メリットやデメリットをしっかり説明しましょう。
大切なのは、散骨したあとの供養方法です。仏壇や位牌など、手を合わせる場所や対象をしっかり確保するのがとても大切になります。
参考:親族の同意を得る方法
メリット
散骨には多くのメリットがあります。
- 自然に還る
- お墓の維持費不要
- 新しい供養方法。
自然に還るという選択肢
散骨の最大のメリットは、遺骨を自然に還すことで、環境との一体感を得られることです。
この選択肢は、特に自然環境を重視する人々に支持されています。
お墓の維持費が不要
従来の墓地埋葬では、新しくお墓を建てるだけでも200万円ほどかかってしまいます。
建てたあとも墓石の維持管理に費用がかかり、子孫や家族にとって大きな負担となります。
散骨では、こうした高額な墓地費用や維持費がかからないため、経済的に負担が少ない供養方法として選ばれています。
お金がかからないのが一番!
新しい供養の形としての注目
散骨は、従来の墓地埋葬に代わる新しい供養の形として注目を集めています。
特に、無宗教で慣習やしきたりにとらわれたくないと考える方に支持されています。
この新しい供養の形は、今後もさらに広がりを見せると考えられます。
デメリット
一方で、散骨にはデメリットも存在します。
特に、お墓がないことで家族が故人を偲ぶ場所を失うことや、手元に遺骨が残らないことが挙げられます。
このため、散骨を選ぶ際には、家族の心情を十分に考慮して話し合うのが重要です。
これらのデメリットを理解した上で、散骨を選択するかどうかを慎重に考えるのが重要です。
まとめ:散骨はよくないと言われる理由と対処法
この記事のまとめです。
- 散骨には法的な問題点はないが、グレー
- 散骨は宗教的な懸念がない
- 散骨の手続きに不安を感じる人もいる
- 遺骨が手元に残らないことへの懸念
- 散骨して気持ちが軽くなった人が多い
- 仏壇と位牌で供養を行える
- 感情的な抵抗感を感じる人もいる
- 周辺住民や関係者とのトラブルを避けるのが大事
- 散骨が違法だと誤解されやすい
- 散骨場所や方法で罰則はない
- 散骨はゴミのポイ捨てと同じではないかと懸念される
- 海洋散骨が環境汚染を引き起こす可能性もある
- 自治体によって散骨が禁止されている地域がある
- 宗教的に散骨はまったく問題ない
- 散骨後、故人が成仏できないのではと心配する声も
- 散骨は、節度を守れば法律的に問題ない
- 散骨する場合は、専門業者への依頼を推奨
- 散骨に対する抵抗感や恐怖心が原因で選ばれないことがある
- 散骨後に後悔しないためには話し合いが重要
- 散骨には費用がかかり、相場は10万円から30万円程度
- 散骨を行う際には家族や親族の理解を得るのが重要
- 散骨は、お墓がないことで心の拠り所を失う不安がある
最後まで読んでいただきありがとうございました!
厚労省:墓地、埋葬等に関する法律の概要